@ Cinema Port

こころにひびく映画紹介

「映画になった漫画」05…ハチミツとクローバー

Arika映画になったマンガ

マンガは絵があるだけに原作と映画の登場人物がどれだけ似ているのか比べてみるのがおもしろさのひとつ。

なかにはマンガをそのまま実写化したような完成度の高い作品も!

マンガならではのデフォルメされた表情が、映画でどう描かれるのかも見どころ。

近年の話題作から誰もが知っている懐かしの名作まで、

原作と映画ともに魅力的な作品を、ブック&シネマラバーである2人と、当ブログの百合男子・うさタク君の独自の目線で順次セレクト!




今回のレビュー担当は…

05
Arika003ssいちおしまずは原作本から…
ハチミツとクローバー羽海野チカ(著)

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス―ヤングユー) ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス―ヤングユー)
(2002/08/19)
羽海野 チカ

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ハチミツとクローバー』は、羽海野チカによる漫画作品。「ハチクロ」と略される。

美術大学を舞台に、いわゆる「青春群像劇」を、ハイテンションなエピソードや静かな感動シーンを通じてとらえていく。恋愛に不器用な大学生達の報われない恋模様や、自分の才能や生き方について迷う若者達の姿を描いている。

本作は、過去に友達のいなかった作者の「こうだったらよかった」という妄想から生まれたという。またそれぞれの片思いの恋愛を描く一方で、美術というモンスターに取りつかれたはぐみをめぐる物語がもう一つの軸としてある、とも指摘されている。

2003年に、第27回講談社漫画賞少女部門を受賞。宝島社の「このマンガがすごい!」オンナ編の2006年版と2007年版において、2年連続1位を獲得した。公称発行部数は最終巻時点で780万部。

STORY
美大生・竹本祐太はアパートの同寮で先輩の森田忍や真山巧らに囲まれ、日々大学生活を楽しんでいた。

ある日、竹本達は大学の教師の花本修司から花本の親戚の花本はぐみを紹介される。人見知りが激しく口数も少ないはぐみだったが、その愛らしさに竹本は自分でも知らぬ間に一目惚れする。そして、変人として知られている先輩の森田もまた、はぐみを気に入ってしまう。はぐみと森田は惹かれ合って行き、お互いにその事を自覚していく。しかし、2人の恋は通常のそれとは違い、常人には理解出来ない天才同士の魂の結び付きのような物であった。「恋愛」と呼ぶには少し不思議な関係のはぐみと森田。そんなはぐみと森田の様子を見て、2人が共有する世界に入っていけない竹本は疎外感を味わう。

一方、真山はアルバイト先の建築デザイン事務所の経営者・原田理花の事を慕っていた。しかし、夫を事故で亡くし残された事務所を独りで守る理花は、真山の思いに気付きながらもわざと気が付かない振りをして、真山と距離を置こうとする。そんな真山の姿に最も傷ついていたのが真山に恋をする山田あゆみだった。山田の思いを知る真山は、山田にその思いに応えられない旨を伝えるが、いじらしい山田を真山は完全に突き放しきる事が出来ない。山田も真山が振り向いてくれる可能性が少ないとは分かっていても、その思いを断ち切る事が出来ないまま時は過ぎていく。

こうして、みんながお互いにそれぞれの恋心を胸に抱きながら、足早に流れていく季節の中、共に同じ時間の中を過ごして行く。しかし、時の流れは次第にそれぞれに押し殺していた本当の気持ちを自覚させ、それに対峙していく事で自らの道を見つけ出していく。

実写映画化

ハチミツとクローバー [DVD] ハチミツとクローバー [DVD]
(2011/11/25)
櫻井翔蒼井優

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2006年7月22日公開。

キャッチコピーは、「恋をした。それだけのことなのに、世界はまぶしい」。

あらすじ
浜美大に通う竹本(櫻井翔)は、ある日、一心不乱に絵を描く少女・はぐみ(蒼井優)に恋心を抱く。彼女は大学の教授・花本(堺雅人)の親戚で、天才少女とうわさされる転入生だった。はぐみのことが頭から離れない竹本だったが、彼と同様にはぐみを気にかける非凡な先輩・森田(伊勢谷友介)の存在が竹本の恋心をかき乱し……。

【役柄/キャスト】
竹本祐太/櫻井翔(嵐)
花本はぐみ/蒼井優
森田忍/伊勢谷友介
真山巧/加瀬亮
山田あゆみ/関めぐみ
藤原ルイジ(兄)/堀部圭亮
藤原マリオ(弟)/宮崎吐夢
幸田先生/銀粉蝶
喫茶店「風待ち通り」マスター/利重剛
刑事役/春田純一
イケメンハンターのTVレポーター/清水ゆみ
デザイナー/池田鉄洋
美術評論家/真島啓
学生/浜野謙太(SAKEROCK
修復士/中村獅童
原田/田辺誠一
原田理花/西田尚美
花本修司/堺雅人


【スタッフ】
監督:高田雅博
脚本:河原雅彦、高田雅博
撮影:長谷川圭二
照明:山崎公彦
美術:中村桃子
録音:井家眞紀夫
整音:太斉唯夫
スタイリスト:白山春久
音楽:菅野よう子
はぐみ絵画制作:MAYA MAXX
森田彫刻制作:森田太初
プロデューサー:小川真司、今村景子、多田真穂
音楽プロデューサー:金橋豊彦、茂木英興
製作協力:プログレッシブ・ピクチャーズ
製作プロダクション:アスミック・エース電通テック
製作:アスミック・エースジェイ・ストーム集英社電通
配給:アスミック・エース

♪主題歌「魔法のコトバ」/スピッツ
♪エンディング・テーマ「アオゾラペダル」/嵐(スガシカオ作詞/作曲)

挿入歌
オペラ『ワリー』より第一幕 さよならふるさとの家よ (カタラーニ作曲)

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ArikaかぜちゃんPC3誰もが身に覚えのある青春の甘酸っぱさ!
原作は”ハチクロ”ブームも巻き起こし、羽海野チカ先生の出世作となった。原作完結前に映像化されたため、結末は異なるんだけど、ストーリーもさることながらキャスティングの妙が光っていました。

主役のはぐみを演じた蒼井優さんは、原作ファンも納得のかわいさ!

加瀬亮くんも、純愛に生きる真山のかっこよさとストーカー的な気持ち悪さをうまく表現しています。

甘酸っぱい気持ちをさらに盛り上げるスガシカオスピッツの音楽もいう事なし!