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こころにひびく映画紹介

洋画:エマ(原題:Skyggen af Emma)

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物語:3/配役:2/演出:3/映像:2/音楽:2
総合評価 :★★
洋画:エマ
原題:Skyggen af Emma 1991年4月20日公開

映画エマ8

★作品情報
製作国:デンマーク
製作年:1988年 
出演:リーネ・クルーセ
製作:ティーヴィ・マグヌッソン
監督・脚本:セーアン・クラーグ・ヤーコプセン
共同脚本:イェアン・O・イェンセン
撮影:ダン・ローステン
音楽:トーマス・リンダール
出演:キャスト リーネ・クルーセ ボリエ・アールステット エゲ・ソフィーエ・スコウボー ヘンリク・ラーセン

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(1997/10/13)
Line Kruse、Börje Ahlstedt 他

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★内容
何不自由ない好環境の中で育って来たエマだが、両親が本当の愛情を注いでくれていないと思い込んで、狂言誘拐を企て、親の愛情を確かめようとする。

 

Arika報告書v

やわらかな少女の感性にそっとふれたい・・・。


裕福な家庭に育ちながら無関心な両親の気を引こうと狂言誘拐を企てる少女の心の彷徨を追ったデンマーク作品。

エマはいやな子だ。だけどいやな子だってのにもワケがある。何不自由のない毎日を送ってはいても、両親とも娘をほったらかし。エマは大人たちの関心をひきたいため、というよりも、自分自身の価値を確かめるため、誰か自分を必要としてくれる人に出会うため、誘拐されたと見せかけ家を出る。

『エマ』の主人公エマは、最初、本当にニクったらしい。たまたま世話になった移民労働者メルテに対しても、傲慢な態度を崩さない。やがてメルテと心を許し合うようになり、彼が損得抜きで本当に自分を大事に思ってくれていることがわかると、今度はエマが彼女なりのやり方でメルテに気持ちを返そうとする。そうすることでメルテは、彼自身も気づかないうちに誘拐犯に仕立てあげられてしまうのだけれど・・・・・・・。

エマ役の少女リーネ・クルーセって、いかにも賢そうで、だからニクらしくて、そして可愛らしい、不思議な魅力の持ち主。デンマーク映画『エマ』はカンヌ青少年映画祭ほか各国の映画祭でグランプリを受賞している。


映画エマ9a

何気に観に行った日から、もう20年以上経つ。

公開当初は単館系でそれなりの知名度もあり、普通にレンタルビデオ店のラインナップに置いてあった時期もありました。

テレビ放映も、数回ありましたが、でもDVD化はされておらず、頼みのビデオはそこそこ本数も出回っていたせいか、プレミア化していなく、うまくいけば今も格安で入手出来るかもしれないが、 監督のソーレン・クラーク=ヤコブセン は、1999年に、日本にゆかりの深い題材も入った「ミフネ」という映画を撮っていますが、その後公開された作品がなく、日本での作品の取り扱いは年々、縮小していっています。また検索しても、情報量はどんどん減って、寂しい限りなのです。

この「エマ」という映画は、そんな状況とは裏腹に、私の中の人生の一本といっていいくらい、忘れられない名作シネマです。