洋画『ロングタイム・コンパニオン』
■病の淡々とした素顔
最も現代的ともいえる病気「エイズ」。この作品はゲイのグループたちの9年間を通して、彼らがエイズとどう関わっていったかを描いています。1981年7月3日から始まりますが、この日はNYタイムズにエイズの記事が初登場した日、その日から1年ごとにある一日を取り上げ、その日の出来事、たとえば初めて仲間が発病したこととか、別の仲間の入院、エイズへの恐れ、お葬式などがスケッチされます。ゲイやエイズを扱っていても興味本位でなく、人間ドラマとしてキチンと、しかも気負わず淡々と促えていて心に残ります。題は”長い時間を共に過ごした仲間”という意味。
出演:
ブルース・デイヴィソン
など
監督: ノーマン・ルネ