洋画『ライフ・with・マイキー』
■スリの少女をアイドルに!?
マイケル・J・フォックスが演じるマイキーは、かつてTVドラマ「ライフ・ライフ・with・マイキー」で主人公として人気を誇っていた元人気子役だったが、大人役への転換に失敗、31歳になった今では、子役専門のエージェントを経営。でもスターらしいスターもいない倒産寸前。そんな時、ショービジネスの街ニューヨークで彼の財布をすった12歳の少女アンジーの演技と才能を見初め、起死回生のため彼女をアイドルに育てる気になる。しかし、両親もなく、躾も受けていない彼女は、盗む、喧嘩はする、悪口はたたくなど強烈な少女だった。果たして彼女をアイドルに育てられるだろうかのサクセスストーリー。
1993年公開作品、主演は超ロングラン大人気米TVドラマ「ファミリータイズ」への出演で一躍、スター俳優の仲間入りを果たしたベビーフェイスな俳優のマイケル・J・フォックスがアイドルの育て方を魅力的に教える。フォックスはあまりも適役で、評論家たちはその裏にある自己嫌悪や、衝動的な無責任さ、口達者でチャーミングな彼の魅力を見過ごしている。すでにこの頃には発病しているパーキンソン病は世間に公表せず演技するマイケルになんだか心打たれます(自伝「ラッキーマン」を読めば経緯がわかる)。マイケルの子供に向けるちょっとした仕草や笑顔もけっこうツボ。脚本は、お世辞たらたらのショービジネス界に対する風刺とハートフルコメディーの間を行ったりきたりする中途半端さで、お世辞にも良い出来の映画とは言えませんが、彼を見ていると若い頃に戻った気がして懐かしくなります。
ジャンル:コメディ
製作国:アメリカ
製作年:1993年
初公開日:1993年11月20日
上映時間:91分
出演:
クリスティナ・ヴィダル
デヴィッド・クラムホルツ
監督: ジェームズ・ラパイン