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@ Cinema Port

こころにひびく映画紹介

洋画『ゆりかごを揺らす手 』

■現在妊娠中の人には衝撃が強すぎるサスペンス・スリラー!! 

クレア・バーテルは、初めて行った産婦人科医の妊娠検査で猥褻行為めいた内診をされる。勇気を持って告訴すると、医師は自殺、心にかすかな陰を残しながら、愛する夫と娘に囲まれ、無事男子を出産、同じ頃、自殺した医師の妻ペイトンは、ショックから死産してしまう。満ち足りた忙しい毎日が始まり、喘息の待病を持つクレアは住み込みのヘルパーを募集。面接に現れたのはペイント。美人で完璧に家事と育児をこなす彼女が張り巡らす恐ろしい罠…。レベッカ・デモーネイの、真綿で首をじわじわと締め上げるような言動が実に恐ろしい。復讐に邪魔だとなれば、長い間クレア一家と親交があった人物まで、罠に嵌めて消し去ってしまう。女の執念、逆恨みの恐ろしさをまざまざとジトーッと見せつけられる。受けの芝居に徹するアナベラ・シオラも良い。徐々に精神的に追い詰められていく人妻役を好演している。復讐の暴力的なシーンより。ペイトンが一家に潜り込んで行くその過程の方が恐ろしい。彼女が普段おくびにも出さない内心の憤怒を爆発させる植物園のトイレのシーンや,エマをいじめた男の子の腕をひねりあげるシーンなど,この監督が後に撮る「L.A.コンフィデンシャル」を思わせる抑制の効いた見事な演出だと思う。悪役の人生が結果的に奈落の底なのを見て、悪の感情にとらわれやすい人情の悲しさと、最も恐ろしい物は人情であるということを同時に感じました。脚本も、ストーリーを上映時間ギリギリまで飽きさせないような上手い作りになっている。1カメラワークも綺麗でクレバーな映画だと思いました。

 

 

ゆりかごを揺らす手 [DVD]

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ジャンル:サスペンス

製作国:アメリカ

製作年:1991年

初公開日:1992年4月11日

 

 出演:

アナベラ・シオラ

レベッカ・デ・モーネイ

マット・マッコイ

 

 監督: カーティス・ハンソン