読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

@ Cinema Port

こころにひびく映画紹介

邦画『未来の想い出 Last Christmas』

■もし自分の人生をもう3度やり直せるとしたら、あなたは……?

 

日常に疲れた二人の女性がクリスマスの夜に知り合い、お互いが同じようなさみしさを抱えている事を知る。長らく忘れていた“親友”という言葉で相手を呼んでもいいのではないかという気になりはじめた時、突如として二人揃って事故死してしまう。ところが死んだはずの二人は、10年先の記憶を脳に刻み込んだまま、10年前の世界で意識を取り戻した……。藤子・F・不二雄の企画・原作によるファンタジーを森田芳光監督が映画化。現在の記憶を持ったまま10年前に生まれ変わる漫画家の納戸遊子(清水美砂)とOLから主婦になった金江銀子(工藤静香)は未来の記憶を利用して、仕事と恋を成功させてしまう。しかしリプレイを繰り返すうち、ふたりは時間の流れに入り込み、自分の本当の人生を考えてしまう…。ここに登場する銀子は、2度目を愛する男性に出会うために使い、3度目をその男性の成功のために生きようと決心します。人生さえも自分の手でグングン切り開いていく痛快な彼女に対して、男はなんと、思いやりで対抗します。すべての成功は、銀子の過去に生きて人生の記憶のおかげなのですが、男は、素直に受け入れ、彼女を幸せにしていくのです。

これが初のSF映画となる森田監督は、ワム!ラスト・クリスマス」、フリオ・イグレシアス「ビギン・ザ・ビギン」、久保田早紀「異邦人」等、1981年から91年までのヒット・ポップスを全編に散りばめ、それぞれの時代を描写している。誰しも、あの時もう少しタイミングが早ければ…とか、こっちでは無く、あっちを選んでいれば…って思った瞬間がありますよね。現実離れした話は好きでは無い私がこの映画にはハマりました!!特に、最後の夏木寿也(和泉元彌)の到着を待つ空港で納戸遊子(清水美砂)が不安から泣きじゃくったり、絶望してる時、金江銀子(工藤静香)が叱ったり、励ますシーンは何度見ても涙が出ます。

この映画、「美味しんぼ」や「What's Michael」の生原稿が出てきたり、パーティに本物の漫画家(しかも大御所)が大勢出演しているところも見どころです。主人公のふたりを占った易者、原作者の藤子先生だって気づきましたか? 見終わってけっこう前向きになれる映画だと思います。

 

 

未来の想い出 Last Christmas [DVD]

未来の想い出 Last Christmas [DVD]

 

 

ジャンル:ファンタジー

製作国:日本

製作年:1992年

初公開日:1992年8月29日

上映時間:118分

 

出演: 工藤静香, 清水美砂, デビット伊東, 和泉元彌, 唐沢寿明

 監督: 森田芳光