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@ Cinema Port

こころにひびく映画紹介

洋画『リターン・トゥ・アース 宇宙に囚われた1027日』

シネマ

■地球から400㎞上空のサバイバルを描く衝撃のSF作品

 

ゼロ・グラビティ』『インターステラ―』に続く宇宙SF作。近未来の地球では水が貴重な資源となり、各国で勃発する争いの原因となっていた。人類が生き残るために世界が宇宙の資源に目を向ける中、木星の衛星エウロパに水源が眠っている可能性が浮上。水を求める人類のため、水源開発者として地球上空1万キロメートルを周回する宇宙ステーションで、宇宙飛行士たち4人が1000日に渡り滞在、木星の衛星エウロパへの有人飛行の実現に向けた検証実験プロジェクトの任務についていた。しかし、任務終了間近の926日目に、突然、地球との交信が途絶えてしまう。宇宙空間に取り残された彼らは、真相を探りながらも地球への帰還を目指すのだったが…。

 

木星の衛星での水資源の発見に伴い とある重要機密が発覚した事で、地球上では未曾有の大混乱が勃発。やがて地球に帰還できなくなったステーションの仲間の心が徐々に亀裂を発し――。それぞれの立場で描かれる心理描写は堅実かつ丁寧で、少ないカット割りと少人数をきちんと活かしていると感じました。宇宙空間での閉塞パニック、SFモンスター、派手でドラマティックな生存脱出劇といった内容とは全く無縁で、淡々と事態が切迫していくストーリーの上、仰々しいアクションや騒動が無い分、人によっては退屈な展開のままで終わる作品と感じる人もいるかと思いますが、誰が本当の主人公なのかを示さず二転三転と変わる人物へのスポット描写と、思いもよらぬストーリー展開、予想もつかぬ「その後」、ラストである人物がとる決意に、「ああ……あなたがそうするのか…」とちょっと感動させられた。「還るべき星」に視点を向けているのが面白かった。

 

 

リターン・トゥ・アース 宇宙に囚われた1027日 [DVD]

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ジャンル:SF

製作国:カナダ

製作年:2014年

 初公開日:2015年

上映時間:92分

 出演: ジャン=ニコラ・ヴェロー, ジュリー・ペロー, ジュリアン・デシャン・ジョラン, ナディア・エッサデキ, ロベルト・メイ

監督: エリック・ピコリ