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こころにひびく映画紹介

思いっきり泣いて心洗われる映画10

「感動」するけれど必ずしも涙がでる作品なわけではない。

なので、実際に「泣いた」と言える作品は人生でも数えるほどです。

 

思いっきり泣いて心洗われる映画10

 

1⃣さよなら子供たち

ルイ・マル(1987)

💧ナチスナチス占領下フランス少年の涙に泣く(´;ω;`)ウッ…

1944年、ナチス占領下のパリ。ジュリアンのいるカトリックの寄宿学校に3人の転校生がやって来る。ジュリアンのクラスに編入されたジャンとジュリアンは仲良くなるが、ジュリアンは、3人は学校がかくまうユダヤ人であることを知る…。ドキュメンタリータッチの淡々とした作品なのに、ラストの少年の涙に泣かされました。

 

 

2⃣コーダ あいのうた

シアン・ヘダー(2021)

💧手話で描く愛 人物の”表情”に落涙(´;ω;`)ウッ…

アカデミー賞作品などを受賞した音楽映画。豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。家族のなかでたった一人、耳が聞こえる少女の視点を中心に描かれています。

 

 

 

3⃣野菊の墓

澤井信一郎(1981)

歌人伊藤左千夫の不朽の名編を映画化。明治末期を舞台に、少年少女の美しくも哀しい愛を描いた作品。当時人気No.1アイドルだった松田聖子のスクリーンデビュー作として話題を呼んだヒット作。病弱な叔母・きくの看病のため、彼女の家に住み込むことになった民子。きくの息子でふたつ年下の政夫とふたりの関係は一層親密になり、やがて淡い恋心が芽生え始めるが…。“<東映 ザ・定番>シリーズ”。

出演:松田聖子、桑原正、島田正吾加藤治子

 

 

4⃣天城越え

三村晴彦(1983)

 

私の名はハナ、咲いた咲いたのハナ…! 松本清張の旅情とミステリー。少年が旅の女に出逢ったとき、天城に殺意が流れた! (キャッチフレーズより) 少年とハナの出逢いが生んだ 哀しい天城越え! 十四歳の少年が母の情事を目撃、裏切った母を許せず、一人旅をする。天城峠で少年が出会ったのは、やさしい娼婦・ハナだった。やがてその一途で純粋な心が、不条理ともいえる殺人までにエスカレートする。 思春期を迎えた少年の微妙にゆれる心理を、現代とのカットバックで真相を明かし、人間の原罪を暴いていく。ロマンに満ちた作風で清張版「伊豆の踊り子」とも呼べる初期の作品の映画化。

 出演:渡瀬恒彦、田中裕子、吉行和子

 

 

5⃣おかあさん

成瀬巳喜男 (1952)

💧成瀬巳喜男が童心に触れて描いた清き母情の涙!

年⼦(⾹川京⼦)は、⼩ぶりな⺟・正⼦(⽥中絹代)、ポパイの⽗ちゃんと呼ぶ逞しい⽗(三島雅夫)、妹のチャーコ、従弟の哲ちゃんと暮らしている。ある⽇、奉公先で病気になった兄・進(⽚⼭明彦)は病院を抜け出して帰宅するが、家族に看取られて亡くなる。⾃⼒でクリーニング店を再建した⽗も、過労がたたって亡くなった。年⼦は洋裁学校に⼊りたいが、学費が⼯⾯できず、クリーニング屋を⼿伝うしかない。それでも⽇々を⽣きてゆくのだった…。

 

本作は泣かされましたね。母親役が田中絹代さんで、娘役が香川京子さん。病気がちな長男が亡くなり、父親も亡くなる。そうして状況になっても、家族は誰一人として泣き崩れたりはしない。戦後すぐの作品なので、周囲の人々も「夫が戦死して」という会話を交わしていますが、大げさなところがまったくない。ラストもあっさりとしています。全編を通して抑制的で、登場人物たちが涙を流すシーンなんて一つもないのに、グッときてしまう。そこがすごいと思います。

 

現代の映画は、登場人物たちが泣き、それにつられて観客がもらい泣きするパターンが多いので、真逆と言えますね。全国から集められた綴⽅集「おかあさん」をベースに⽔⽊洋⼦が脚本を執筆。本作以降、成瀬⺒喜男監督と⽔⽊洋⼦のコンビは『夫婦』(ʻ53)『浮雲』(ʼ55)『驟⾬』(ʼ56)などの傑作を⽣みだしてゆく。

出演:田中絹代 香川京子 岡田英次 片山明彦 

 

 

 

6⃣キクとイサム

今井正(1959)

会津磐梯山の麓の村に、黒人混血児の姉弟キクとイサムが老いた祖母と暮していた。アメリカ占領軍との混血児である二人は、日々好奇の目にさらされていたが、祖母の手に余る程の元気さだった。ある日、外務省からの通知で、イサムはアメリカの農園主に引き取られることになる。見送りの日、泣きわめくイサムを乗せた汽車を夢中で追いかけるキク。一人村に取り残されたキクはある決断をする…。

 

会津の奥深い山村を舞台に繰り広げられる混血児姉弟の物語。アメリカ占領軍の落とし子である混血児問題を取り上げ、脚本家・水木洋子が綿密な調査の上で書き上げた本作は、名だたる映画祭の脚本賞を総なめにした。

出演 :高橋恵美子 奥の山ジョージ 北林谷栄 滝沢修 宮口精二

 

 

7⃣執炎

蔵原惟繕 (1959)

 

浅丘ルリ子の出演100本を記念して放つ、芸術祭参加作品。日活純愛映画の頂点を飾る、炎の女の物語。日本海の波が打ち寄せる山陰の浜辺で、一人の女が命を断った…。7年後の今、その激しくも狂おしい熱情を讃え美しい供養が営なわれていた。浜の男拓治が初めてきよのに会ったのは、13の時であった。やがて水産学校を卒業した拓治は再会したきよのに、神秘的な美しさを感じた。きよのは山奥にある平家集落の娘であったが、二人の愛情は古い因習を破って結ばれた。

 

二人の結婚生活は、戦争のため中断をよぎなくされる。厳しい戦局の中、拓治は佐世保で傷病生活を送っていた。右脚を損傷した拓治はやつれはて、きよのの看病で奇蹟的に回復した。闘病生活の山小屋で、2人の笑い声が日増しに聞こえるようになった。漁師として逞しく働きだした拓治ときよのは、戦争の恐怖におののきながら、狂ったように愛を確かめあっていた。そんな時きよのは親友の泰子の夫が戦死したのを聞き、恐怖から拓治への独占欲が深まっていった。ついに、拓治のもとに赤紙が舞いこむ。しかし、一途なきよのの姿に拓治は、言葉をのんだ。愛蔵の能面をつけて舞うきよのの姿は、きよのの執念の叫びであった。拓治は出征した。きよのは、拓治の思い出を抱いてさまよい、凍てついた山道にお百度を踏んだ。思いつめた疲労から倒れたきよのは、こんこんと眠りつづけた。六月の初め拓治は南の海に散華した。事実を知らされず、やがて意識を回復したきよのは、仏壇の拓治の写真を見て全てをさとり、黒髪を切り仏壇に供えて、拓治の命を奪った海に静かに身を沈めた。

 

浅丘ルリ子出演100本記念純愛ロマン巨編!と銘打たれ製作、公開されて大ヒットを記録した、日活浅丘ルリ子の女優活動集大成を華麗に飾る記念碑大作。戦争に引き裂かれながらも壮絶な激愛に生きる姿をすべてを賭けて演じた浅丘の相手役に「国際スター」伊丹一三、他、宇野重吉芦川いづみ奈良岡朋子、など記念映画にふさわしい豪華実力キャストを揃えた。『憎いあンちくしょう』等、浅丘作品。

出演:浅丘ルリ子 伊丹一三 芦川いづみ 平田大三郎 松尾嘉代 信欣三 宇野重吉

 

 

8⃣マディソンの橋

クリント・イーストウッド(1995)

 

永遠の4日間-どんなに離れていても、あなたを感じる。アイオワ州マディソン郡に屋根つき橋の写真を撮りに来たフォトグラファーと、そこに住む小農場の主婦。ふたりはごく自然に恋に落ち、わずかな時間の中で完璧なまでに愛を確かめ合い...そして別れていく。製作・監督・主演を兼任したクリント・イーストウッドメリル・ストリープの名演が胸を熱くする。全編アイオワ州マディソン郡で撮影された映像は詩的な美しさに満ちあふれ、原作の世界的ベストセラー小説をさらにドラマティックに映しだす。

泣けました。メリル・ストリープさんってすごい女優さんですね。『プラダを着た悪魔』を観たあとこの映画を観るとそのギャップがすごいなとつくづく感じます。女として共感する物が沢山あったから、この人と結婚していなかったらもっと別な人生を送れたんじゃないか?たった四日間の時間しか一緒に過ごせなかったけど、最後は同じ橋の下で一緒に過ごしたい心を落ち着かせたいなと思う時みたくなります。ストーリーはファンタジーに近いと思いますが人との出会いとか縁とかって面白いですね。旅に出たくなります。出演 ‏・監督、クリント・イーストウッド

 

 

9⃣ライムライト

チャールズ・チャップリン(1952)

喜劇王チャップリンの代表作!!人生の美しさと哀しみを、残酷かつ美しくつづった、チャップリン白鳥の歌。ナイトルーティンがてら流し見するつもりが、夢に破れて絶望の淵に立たされるバレリーナと説得力のあるセリフでなだめるチャップリンとのやり取りに引き込まれてラストまで見切っていました。就職活動が上手くいかない人、就職はしたけれど悩みが多い人に見てもらいたいです。きっと、励まされます。チャップリンが演じる主人公のようなベテランが若手を支えてくれる社会が理想ですが、晩節をケガしているようなベテランが多いんですよね…。仕事終わりの疲れた心身によう沁みる。明日も頑張ろうという気持ちになれます。チャップリンのパントマイムがサイコー!

 

1⃣0⃣ローズ

マーク・ライテル(1972)

ゴールデン・グローブ賞3部門受賞!世紀のロックシンガー、ジャニス・ジョプリンをモデルに描く、衝撃の感動ドラマ。アメリカが反体制と激動の波に揺れた'60年代に、カリスマ的な魅力で若者を熱狂させ、酒と麻薬におぼれながら歌いつづけたロックのスーパー・スター、ジャニス・ジョップリンの愛と激情の人生を描いた感動作。ベットミドラー!私の生きる為に必要な存在の一人。フォーエバーフレンズから映画見始めそこからハマって旧作品やら続々と新しい作品にハマる。このローズも主題歌はもう有名な曲ですが演技の方もマジどハマりな素晴らしい演技。流石、アカデミー賞ノミネートされただけある。歌も上手い、、いい声。美人じゃないけどとてもチャーミング。名曲「ローズ」をはじめ、世代を超えたヒットソングが満載!