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こころにひびく映画紹介

社会と歴史が見える韓国映画10

韓国映画は、社会問題や史実をテーマにした作品が多く、

 

隣国を知るきっかけになるはず。

 

社会と歴史が見える韓国映画10

 

1⃣オマージュ

シン・スウォン(2021年)

オマージュ

オマージュ

  • イ・ジョンウン
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🥀60年代に活躍した女性監督がモデル

監督は女性でシン・スウォン。1967年生まれ。2015年「マドンナ」などがあります。2011年に本作に出てくる韓国初の女性監督パク・ナモクのドキュメンタリーを撮影。

 

「パラサイト半地下の家族」の家政婦役で注目を浴びた演技派イ・ジョンウンが、1960年代の映画の修復にあたる現代の女性監督を演じています。いつもは笑える役ですが本作では真面目な役。眼鏡をかけた顔はスウォン監督と似てます。「女性に厳しい時代」というせりふもあり毒殺された韓国初の女性判事や練炭自殺で亡くなった女性の話も出てきます。

 

その60年代の映画、女性監督による「女性刑事」も興味深く、時代を超えた女性監督の苦労と映画愛がにじみ出ています。シン・スウォン監督は男性中心の韓国映画で10年以上にわたり奮闘してきた数少ない女性監督の一人。失われたフィルムをめぐって関係者を訪ねて回る、ドキュメンタリーともいえる作風に惹きつけられます。

 

2⃣82年生まれ、キム・ジョン

キム・ドヨン(2019年)

 

🥀大丈夫、あなたは一人じゃない。

結婚・出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。そんな彼女を夫のデヒョンは心配するが、本人は「ちょっと疲れているだけ」と深刻には受け止めない。しかしデヒョンの悩みは深刻だった。妻は、最近まるで他人が乗り移ったような言動をとるのだ。ある日は夫の実家で自身の母親になり文句を言う。「正月くらいジヨンを私の元に帰してくださいよ」。ある日はすでに亡くなっている夫と共通の友人になり、夫にアドバイスをする。「体が楽になっても気持ちが焦る時期よ。お疲れ様って言ってあげて」。ある日は祖母になり母親に語りかける。「ジヨンは大丈夫。お前が強い娘に育てただろう」――その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず、ひとり精神科医に相談に行くが・・・。

 

近年、韓国でも女性監督の活躍が目立ちます。背景には18年に広まった#MeToo運動があります。フェミズム隆盛のきっかけとなった小説『82年生まれ、キム・ジオン』の映画版には、少子化の要因の一つとされる「経歴断絶女性」が出てきます。出産育児で仕事を辞めた女性の再就職が難しいという問題で、最近は「経歴保有女性」と言い換えるようになってきました。

 

3⃣ペパーミント・キャンディー

イ・チャンドン(1999年)

 


🥀巨匠イ・チャンドン監督 伝説の傑作が20年の時を経て蘇る
激動の韓国現代史を背景に、20年の記憶をたどる時間旅行

アジアを代表する映画作家イ・チャンドン監督が放った長編第2作目。1980年、民主化運動が暴力的に鎮圧され、多くの犠牲者が出た「光州事件」。本作では、加害者の苦悩が描かれています。主人公の男性(ソル・ギョング)が自殺に至るまでの20年を遡る映画で、1980年まで遡ったところで、光州事件の時に女子学生を誤射したトラウマが、その後の人生を狂わせたことがわかります。

 

韓国で大絶賛の嵐を巻き起こし動員50万人突破の大ヒットを記録。韓国のアカデミー賞である大鐘賞で主要5部門を独占し、全世界の映画祭で高い評価を受け、日本にも多くのファンを持つ伝説的傑作。

 

 

4⃣1987、ある闘いの真実

チャン・ジュナン(2017年)

🥀1987年、一人の大学生の死が人々の心に火をつけた――
巨大権力と普通の人々の闘いを描く衝撃の実話!

1987年の「6月民主抗戦」を描いています。光州事件の実態を知った学生たちが民主化運動に身を投じていく様子が描かれています。韓国史上最も強大な権力を相手に一般市民が闘った<民主化闘争>の全貌に迫る真実の物語!!

1987年、軍事政権の圧政に怒りを募らせた民衆が立ち上がり、“強権国家 vs 一般国民"の死闘へと発展していった―。徹底的なリサーチと時代考証を行い、畳み掛ける展開で観る者を一気に引き込む社会派エンターテイメント誕生!

 

劇中で女子大生ヨニが目にする映像は『タクシー運転手 約束は海を越えて』に登場するドイツ人記者が「光州事件」を撮影した実際の映像を使っている。

 

 

5⃣はちどり

キム・ボラ(2018年)

 

🥀キム・ボラ監督 鮮烈の長編デビュー作

ベルリン映画祭を始め、世界各国で50以上の賞を受賞!

誰しも経験したことのあるだろう思春期特有の揺れ動く思い、 家族や友人との関わりを繊細に描いた映画『はちどり』。38歳のキム・ボラ監督の少女時代の体験からヒントを得た本作は、2018年釜山国際映画祭での初上映を皮切りに、ベルリン国際映画祭をはじめ国内外の映画祭で50を超える賞を受賞。韓国では2019年8月に公開され、単館公開規模ながら観客動員15万に迫る異例の大ヒットとなった。

 

映画の舞台は1994年。その年、ソウル中心部を流れる漢江にかかるソンス大橋が突然崩落するという大惨事が起き、韓国の国民に大きな衝撃を与えた。本作は、この事故をクライマックスに、社会全体を覆っていた空気、劇的に変化する韓国社会の前夜を、一人の少女の心の動きを軸に丁寧に映し出している。世界で最も小さい鳥のひとつでありながら、その羽を1 秒に80 回も羽ばたかせ、蜜を求めて長く飛び続けるはちどりは、希望、愛、生命力の象徴とされる。その姿が主人公のウニと似ていると思った、と監督は語る。映画の中で、ウニは様々な感情を抱えながら、成長し、この世界に羽ばたいていこうとする。その姿は、決してウニだけのものではないはずだ。

 

 

6⃣リトル・フォレスト春夏秋冬

イム・スルレ(2018年)

 

読んで美味しい"と話題の大人気コミックを『お嬢さん』のキム・テリ主演で映画化!

ちょっと休んでも、他と違っても、不器用でも大丈夫――。
恋愛、就職と何一つ思いどおりにいかない日常から抜け出し故郷に戻ってきたヘウォンは、旧友であるジェハとウンスクに再会する。他人とは違う自分だけの人生を生きるために故郷に戻ってきたジェハ、平凡な日常からの逸脱を夢見るウンスクと共に自ら育てた農作物で一食一食を作っては食べ冬から春、そして夏、秋を経て再び冬を迎えることになったヘウォン。こうして特別な四季を送りながら、故郷に戻ってきた真の理由を悟ったヘウォンは新たな春を迎えるための第一歩を踏み出すが…。

 

2014年に橋本愛主演で映画化され、大自然に囲まれた小さな集落で暮らす一人の女性の姿を描いた“読んで美味しい"と話題の大人気漫画・五十嵐大介の「リトル・フォレスト」がついに海を越え韓国で映画化! パク・チャヌク監督『お嬢さん』のオーディションで1500分の1の競争率を勝ち抜き、センセーションを巻き起こしたキム・テリが都会の生活に疲れ、故郷に戻るヒロインを瑞々しく演じている。

共演に『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』他、韓国映画界に欠かせない若手俳優No.1のリュ・ジュンヨル。イライラする都会の生活を離れて故郷に戻り、幼馴染と再会し、四季折々の自然と共に旬の食材を使った料理を作って食べ、農業をする丁寧な暮らしを心から楽しむ主人公の姿は、同じく日常に疲れているであろう観客にとって活力と癒やしを与えてくれる

 

人と人をつなぐもう1つの主人公「料理」。日本の漫画原作に韓国的な情緒を加味する方法の1つとして、蒸し餅やマッコリなど伝統料理の他、パスタやトッポギなど若い
観客層が日常的に楽しむ料理を登場させることで、親近感も付け加えられた。ここに主人公ヘウォンと母の思い出の料理として登場するクレーム・ブリュレ、お好み焼きなど、国籍や種類を問わず登場する多様な料理のおもてなしは観客の五感を満足させると
共に、人間関係をつなぐ重要な役割を担っている。

 

 

7⃣おばあちゃんの家

イ・ジョンヒャン(2002年)

🥀“大切な思い出"を共有するような素朴な味わいが心に広がる珠玉の物語

ソウルに住む七歳の少年サンウは、母親と二人で田舎のおばあちゃんの家へ行くことになった。母親が新しい仕事を見つけるまでの間、会ったことのないおばあちゃんと暮らすことになったのだ。話すことができず、読み書きもできないおばあちゃんをサンウはバカにし、不便な山の生活に不満をぶちまける。しかし、おばあちゃんは決して叱らず、サンウの願いを一心に叶えようとする。

 

都会育ちの7才の少年と、田舎暮らししか知らぬ祖母の交流を綴る涙と笑いの感動作!
ユ・スンホが子役として一躍注目され、彼以外は全員素人が出演。

 

 

8⃣子猫をお願い

チョン・ジェウン(2001年)

 

🥀青春映画の爽やかさと同時に人間の悲しみも描く良作

夢想家のテヒ、美貌の野心家ヘジュ、アウトサイダーのジヨン、陽気な双子ピリュとオンジョは高校時代からの仲良し5人組。だが、高校を卒業後、証券会社で働くようになったヘジュと無職のジヨンは互いに反発しあうようになり、仲間の絆を守ろうとするテヒは……。

 

ほえる犬は噛まない』のペ・ドゥナ主演、20歳を迎えた5人の女性の愛と夢、そして挫折を瑞々しく描いた青春ドラマ。高校を卒業したヘジュやテヒら5人。しかし、次第にそれぞれの環境や立場の違いから距離が開き始め…。5人の高校時代の仲良しが、徐々に離れて独立していく話である。また、親から本当に独立するとはどういうことかを考えさせられる話である。親から独立するというのは、自分の価値観で自分にとって本当に大切な人を選ぶということではないだろうか?主人公は親から独立し本当に大切な友達を選び取ったのである。韓国社会だからこその難しさや、2000年代初期の韓国社会の貧しさも描かれる。その中であえいできた人がいることを知らされる。そしてこうした貧しさに苦しむ人は日本にも韓国にもいるのである。自分の夢を不条理に奪われるような貧しさである。その貧しさ自体は決して美しいものではなく、変えていかなければならない社会の問題である。そういうことも考えさせられた。

 

 

9⃣サムジンカンパニー1995

イ・ジョンビル(2020年)

 

🥀じっとしてるだけなんて、つまらない!
ちっぽけな彼女たちの、でっかい逆襲!

実話をもとに描かれる、お仕事エンタテインメント! !

国際化へ向け激変する1995年のソウル――知識と知恵と勇気で会社の不正に立ち向かった女性たちがいた! !金泳三大統領によって“グローバル元年"と位置付けられた1995年の韓国。会社ではTOEICクラスが開設され、英会話学校は人々で溢れかえっていた。変化する時代の中で挫折を繰り返しながらも、決して諦めることなく自分たちを信じて地道に前進していく彼女たち。その姿は爽快でカッコよく、応援せずにはいられない!

 

中身はライトな社会派オフィスコメディです。シリアスな問題を扱う系列にしては、明るい雰囲気で汚染水問題が思わぬところに転がっていきます。時代背景が95年ということで、体験したことがないけど懐かしいサムジングループオフィスへのタイムスリップ
が体験できる不思議効果が良かったです。ラストまで見ると、それなりのあの時代からのメッセージがあり、真面目な映画では「国家破産」に通じる、それなりの感動もあります。

 

 

 

1⃣0⃣ほえる犬は噛まない

ポン・ジュノ(2000年)

 

🥀アカデミー作品賞受賞

「パラサイト 半地下の家族」ポン・ジュノ監督による長篇デビュー作

中流家庭の人々が住む閑静なマンション。飼うことを禁止されているはずの犬の鳴き声がマンション内に響き渡り、うだつの上がらない大学の非常勤講師ユンジュ(イ・ソンジェ)はイラついていた。やがて起きる小犬失踪事件・・・。一方、マンションの管理事務所で働くヒョンナム(ペ・ドゥナ)は平凡で退屈な毎日を送っていた。そんな時、団地に住む少女の愛犬ピンドリがいなくなったと知り、小さな正義感に火がつきビラ貼りを手伝い始めるのだった…。

 

コメディー、ホラーを同居させつつも社会派として国の抱える問題まで切り取ってしまう。しかもヒューマンドラマでもあるという、なんというかもうすごい欲張りマン映画。昭和っぽい音の使い方やゆっくりとしたどこか懐かしい描き方は、岡本喜八伊丹十三作品を彷彿とさせ、とても洗練されている。登場人物も肝心なシーンで余計なことを喋らず、その横顔や余韻で感情を推測させられ、絶妙な演出に常に登場人物たちの胸中を想像させられ続ける。

 

主人公のモラトリアムからの卒業(大学教授になって大人になること)を、まんま犬の死(パトラッシュの死)と重ねて描く。女の子2人は、そのパトラッシュたちを天国に連れて行く天使の役割。他のサイコパスっぽい2人は社会問題と照らし合わせて語ることもできるんだろうけど、シンプルに犬鍋を疑問なく食べてた世代との世代間の隔たりを描いてるのかなと思った。

 

奇想天外なド迫力映画10

「監督」と「映画音楽」の一騎打ち!?

度肝を抜くような映画は、100%の割合で音のつくりもいい。

奇想天外な物語は「」なくして語れないと思います。

奇想天外なド迫力映画10

 

逆襲のトライアングル

┗…リューベン・オストルンド(2022年)

 

逆転のトライアングル(字幕版)

🎼監督の揺るがぬ哲学に圧倒される。

本当に頭のいい監督だと感じます。画のつくりもパキッときれいにデザインされていますし、セレブを乗せた豪華客船を舞台に、軽快な語り口で物語は始まり、その先にあるメッセージはガツンとくる、観客が居心地の悪い思いをすることを狙って描いているわけですが、決して人間の愚かさを否定しているわけではないんですね。批判的ではあるけれど、それを自覚したうえで生きていこう、というメッセージを込めたアイロニーであり、監督の視点の優しさと厳しさを感じます。

 

多くの監督であれば、感情を音楽で説明しようとするところを、オストルンド監督は環境音楽や音響効果を”音楽”のように使用しているのも面白いところです。たとえば、人間関係が動くときには風の音を入れるなど、音楽に任せようとはしない。一方で、音楽を”音響効果”のように使ったりしています。自分なりのアイロニーを伝えるにはどうすればいいか、ノウハウを熟知している監督だと思います。

 

 

聖なる鹿殺し

  キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア

┗…ヨルゴス・ランティモス(2017年)

 

🎼謎の少年がある家族にかけた

4つの悲劇が、誰もが予想できない壮絶な“ラスト"を迎える-

美しい妻と2人の子どもと郊外の豪邸で満ち足りた生活を送る心臓外科医のスティーブン。彼には家族に内緒で定期的に会って、その成長を優しく見守る少年が一人いた。それはかつて彼が担当した手術で死なせてしまった患者の息子マーティン。ある日、そんな彼をスティーブンは家に招いて家族。

 

ヨルゴス・ランティモス監督の作品も、精神的に元気でなければ観られない作品ではありますが、音楽の使い方が面白いと感じます。あえて挑発してくるような音楽ですが、そのあざとさが決して作品を飛び超えてはいかない。常に品を保っているところが素晴らしい。監督と映画音楽家が”一騎打ち”をしているような感覚もあります。

 

 

MONOS

  猿と呼ばれし者たち

┗…アレハンドロ・ランデス(2019年)

🎼映画=総合芸術を実感!サウンドにも注目を。

楽園なのか、戦場なのか――。
世間から隔離された高地で暮らす8人の兵士たち。ゲリラ組織の一員である彼らのコードネームは“モノス<猿>"。「組織」の指示のもと、人質である博士と呼ばれるアメリカ人女性(ジュリアンヌ・ニコルソン)の監視と世話を担っている。ある日、「組織」から預かった大切な乳牛を仲間の一人が誤って撃ち殺してしまったことから不穏な空気が彼らの間で漂い始める。ほどなくして「敵」からの激しい襲撃を受けた彼らはジャングル奥地に身を隠すことに。仲間の死、裏切り、人質の逃走・・・。極限の状況下、“モノス"の狂気が暴走し始める。映画=総合芸術を実感するサウンドにも注目を。

 

 

 

ファニーゲームU.S.A.

┗…ミヒャエル・ハネケ(2007年)

 

🎼観客の希望を絶つ禁断のゲーム。開始。

ハリウッド屈指の演技派達が作り出す“地獄絵図”!!

湖畔の別荘で夏のバカンスを楽しむ3人家族の前に現れた招かれざる客―。それは純白の手袋をし、純白のポロシャツに素足を晒した2人の美青年だった。隣家の遣いと称して現れた彼らは、最初は礼儀正しく振舞うが、徐々にじわじわと冷酷で残忍な本性を露わにしていく・・・。

 

「明日の朝まで君たちが生きていられるか、賭けをしないか?」

 

招かれざる客が誘う、理不尽で残虐な恐怖のゲーム・・・。想像を超える壮絶な惨劇を、あなたは最後まで正視できるか?やがて彼らが始める理不尽な“ゲーム”。何の罪もない、愛に満ちた家庭が純正暴力へと晒される。彼らにはなす術はないのだろうか。タイムリミットの朝。ゲームの覇者となり生き残ったのはいったい誰なのか・・・?! ハリウッド屈指の演技派達が作り出す“地獄絵図”!! ゲームに巻き込まれるアンを演じるのは、この作品のプロデューサーもつとめるナオミ・ワッツ。服を脱がされ、サディスティックに虐げられる美しき妻を、痛々しいまでのリアリティで演じている。その夫ジョージには『海の上のピアニスト』のティム・ロス。そして一家を恐怖のドン底に陥れる美青年に『ラストデイズ』のマイケル・ピット。ハリウッド屈指の名優達による緊迫の演技の応酬が、観る者を凍りつかせる。また、『エクソシスト』のW・フリードキン監督を「怖がらせた映画13本」の中にも選ばれている。

 

 

 

ザ・フライ

┗…デヴィッド・クローネンバーグ

🎼ホラー映画の新境地を開いた、傑作バイオ・ホラー!

物質転移装置という大発明を成し遂げたブランドル博士。だが自分の肉体を使った人体実験には、一匹のハエが紛れ込んでいた! その日を境に、彼の体には驚異の変体が起こる。やがて彼は忌まわしいハエ人間となって恋人の前に現れた……!

 

2基の離れた機械を用いて、一方からもう一方へと物質を転送させるという画期的な装置を発明した科学者のセス。しかし、自らの肉体で実験を行ったとき、装置内に入り込んでいた1匹のハエとともに転送されたことから、やがて肉体と精神に異変が起こり始める。1958年の名作ホラー映画『蝿男の恐怖』を、当時最先端のSFXを駆使してリメイクした。アカデミー賞メイクアップ賞を受賞するとともに、その後のホラー映画に多大な影響を与えた意欲的秀作だ。異形のものに執ようにこだわり続けるデヴィッド・クローネンバーグ監督の個性が、最もメジャー的に花開いた作品でもあろう。次第に蝿男と化していく主人公の苦悩と狂気を、実力演技派ジェフ・ゴールドブラムが熱演する。

 

 

 

 

❺脳に印を!

┗…ガイ・マディン(2006年)

 

🎼家族の愛、家族の呪縛

一年で『世界で一番悲しい音楽 (The Saddest Music in the World)』『臆病者はひざまずく (Cowards Bend the Knee)』という二本もの映画を撮った2003年から3年が経って、シアトルの非営利映画製作会社"The Film Company"から、地元ロケ&地元の俳優を使うなら製作費に糸目は付けないという破格のオファーがあり、マディンはこれを引き受けた。そうして完成したのが、ガイ・マディン青年を主人公とする自伝的"私"三部作の二作目である本作品だ。遂にキャリア初のサイレント映画として製作され、トロント映画祭でのプレミア上映ではオーケストラや活弁士を付けたライブ上映となり、その後のアメリカ巡業(?)でも活弁士としてクリスピン・グローバーやジョン・アシュベリーなどの有名人を呼んだらしい。通常上映ではイザベラ・ロッセリーニがナレーションを担当した版が出回っているが、マディン本人はマスターテープを紛失したそうなので、クライテリオンの倉庫から好きなソフトを持って帰る企画で"自分の映画だけど持って帰るわ"と語っている。ちなみに、『脳に烙印を!』という邦題でフィルメックスで上映されているのでそちらの邦題を採用。

 

同作は"私"三部作の第二作であり、主人公ガイ・マディンの横柄な母親が島の灯台で孤児院を経営しつつ、その若さを保つため、夫婦で子供たちに科学実験を繰り返していた。同作はサイレント映画として撮影され、2006年のトロント映画祭でライブオーケストラや活弁士を付けてプレミア上映された。北米では同様の興行形態で巡業し、活弁士としてクリスピン・グローバーやジョン・アシュベリーなど有名人を呼ぶこともあった。その他の通常上映では、ナレーションとしてイザベラ・ロッセリーニが声を吹き込んだバージョンが上映されている。また同じ年、サンフランシスコ映画祭とマニトバ・アート・カウンシルからそれぞれ生涯功労賞を受賞している。

 

 

 

ネオン・デーモン

┗…ニコラス・ウィンディング・レフン(2016年)

 

🎼ファッション業界版『ブラックスワン』!

美しさへ執着する女たちの欲望がうずまく狂気と官能のサスペンススリラー!

誰もが目を奪われる特別な美しさに恵まれた16歳のジェシーは、トップモデルになる夢を叶えるために、田舎町からロスへとやって来る。すぐに一流デザイナーやカメラマンの心をとらえチャンスをつかむジェシーを、ライバルたちが異常な嫉妬で引きずりおろそうとする。やがて、ジェシーの中に眠る激しい野心もまた、永遠の美のためなら悪魔に魂も売り渡すファッション界の邪悪な毒に染まっていく―

 

 

スキャナーズ

┗…デヴィッド・クローネンバーグ(1981年)

 

🎼走査(スキャン)開始!彼ら(スキャナーズ)は思考するだけで人間を破壊する。
デヴィッド・クローネンバーグの初期代表作

他人の心を読んだり意思の力で他人に苦痛を与えることの出来る超能力を持つベイルは、社会に順応できず浮浪者のような生活を送っていた。ある日レストランで、彼を軽蔑した老婦人に発作を起こさせたベイルは、取り押さえられ、気づくとポール・ルース博士の研究施設に収容されていた。そこで彼は、自分が母親の胎内にいるときに母親に投薬された新薬の影響で超能力を身につけた“スキャナー”であることを知らされる。一方ベイルの兄で最強のスキャナーであるレボックは、対立するスキャナーを皆殺しにし、世界を支配する力を得ようと企んでいた。ベイルとレボック、相容れない兄弟による想像を絶するスキャナー戦が始まろうとしていた…。

 

鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が「スキャナー」と呼ばれる超能力者たちの戦いを描いたSFスリラー。クローネンバーグの出世作となり、中でもディック・スミスによる特殊メイク、そしてストーリー序盤の頭部破裂シーンと終盤の対決シーンは観る者に衝撃を与え、多方面に影響を与えた。狂気に満ちた超能力者レヴォック役を演じたマイケル・アイアンサイドは本作が当たり役となった。音楽のハワード・ショアは本作以降ほぼ全てのクローネンバーグ作品を担当する事となる。


 

❾マッドマックス 怒りのデス・ロード

┗…ジョージ・ミラー(2015年)

🎼アドレナリン全開のノンストップ・カーバトル! !

石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ、配下の全身白塗りの男ニュークスと共に、ジョーに捕われた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。

 

伝説的映画「マッドマックス」シリーズの創始者であるジョージ・ミラー監督が“ロード・ウォリアー"の世界に帰ってきた。壮絶な過去を引きずりつつ、荒廃した世界をさすらうマックス・ロカタンスキー(トム・ハーディ)は、大隊長フュリオサ(シャーリーズ・セロン)率いる集団と出会い、「緑の土地」を目指す逃避行に加わる。振り返れば大勢の手下を従えて反逆者を猛追する敵の首領の姿が。今ここに、爆音轟くカーバトルが勃発する!

 

 

 

❿最後にして最初の人類

┗…ヨハン・ヨハンソン(2020年)

 

🎼20億年に及ぶ人類の未来史を神話的想像力で描く。

天才作曲家ヨハン・ヨハンソンが人類に託した最後のメッセージ。全編16mmフィルム撮影された旧ユーゴスラビアに点在する巨大な戦争記念碑スポメニックの美しい映像とヨハンソンが奏でるサウンドが、観客を時空を超えた時間旅行へと誘う。SF小説の金字塔「最後にして最初の人類」原作。

 

数度の大戦争を経験した人類は、24世紀、ついに世界国家を実現、高度な科学文明を築くが、核エネルギーの暴発が地球のほぼ全域を焦土と化してしまう。わずかに生き残り、世界再建を果たした人類を襲う火星人の侵略、生物兵器に端を発した疫病の蔓延。度重なる災禍によって肉体的、精神的に退行した人類は、しかし再び進化の階梯を登り始め、地球を脱出して金星や海王星に移住を開始する…。20億年に及ぶ人類の未来史を驚異の神話的想像力で描いて、アーサー・C.クラークらに決定的な影響を与えた伝説的名作。

 

 

 

思いっきり泣いて心洗われる映画10

「感動」するけれど必ずしも涙がでる作品なわけではない。

なので、実際に「泣いた」と言える作品は人生でも数えるほどです。

 

思いっきり泣いて心洗われる映画10

 

1⃣さよなら子供たち

ルイ・マル(1987)

💧ナチスナチス占領下フランス少年の涙に泣く(´;ω;`)ウッ…

1944年、ナチス占領下のパリ。ジュリアンのいるカトリックの寄宿学校に3人の転校生がやって来る。ジュリアンのクラスに編入されたジャンとジュリアンは仲良くなるが、ジュリアンは、3人は学校がかくまうユダヤ人であることを知る…。ドキュメンタリータッチの淡々とした作品なのに、ラストの少年の涙に泣かされました。

 

 

2⃣コーダ あいのうた

シアン・ヘダー(2021)

💧手話で描く愛 人物の”表情”に落涙(´;ω;`)ウッ…

アカデミー賞作品などを受賞した音楽映画。豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。家族のなかでたった一人、耳が聞こえる少女の視点を中心に描かれています。

 

 

 

3⃣野菊の墓

澤井信一郎(1981)

歌人伊藤左千夫の不朽の名編を映画化。明治末期を舞台に、少年少女の美しくも哀しい愛を描いた作品。当時人気No.1アイドルだった松田聖子のスクリーンデビュー作として話題を呼んだヒット作。病弱な叔母・きくの看病のため、彼女の家に住み込むことになった民子。きくの息子でふたつ年下の政夫とふたりの関係は一層親密になり、やがて淡い恋心が芽生え始めるが…。“<東映 ザ・定番>シリーズ”。

出演:松田聖子、桑原正、島田正吾加藤治子

 

 

4⃣天城越え

三村晴彦(1983)

 

私の名はハナ、咲いた咲いたのハナ…! 松本清張の旅情とミステリー。少年が旅の女に出逢ったとき、天城に殺意が流れた! (キャッチフレーズより) 少年とハナの出逢いが生んだ 哀しい天城越え! 十四歳の少年が母の情事を目撃、裏切った母を許せず、一人旅をする。天城峠で少年が出会ったのは、やさしい娼婦・ハナだった。やがてその一途で純粋な心が、不条理ともいえる殺人までにエスカレートする。 思春期を迎えた少年の微妙にゆれる心理を、現代とのカットバックで真相を明かし、人間の原罪を暴いていく。ロマンに満ちた作風で清張版「伊豆の踊り子」とも呼べる初期の作品の映画化。

 出演:渡瀬恒彦、田中裕子、吉行和子

 

 

5⃣おかあさん

成瀬巳喜男 (1952)

💧成瀬巳喜男が童心に触れて描いた清き母情の涙!

年⼦(⾹川京⼦)は、⼩ぶりな⺟・正⼦(⽥中絹代)、ポパイの⽗ちゃんと呼ぶ逞しい⽗(三島雅夫)、妹のチャーコ、従弟の哲ちゃんと暮らしている。ある⽇、奉公先で病気になった兄・進(⽚⼭明彦)は病院を抜け出して帰宅するが、家族に看取られて亡くなる。⾃⼒でクリーニング店を再建した⽗も、過労がたたって亡くなった。年⼦は洋裁学校に⼊りたいが、学費が⼯⾯できず、クリーニング屋を⼿伝うしかない。それでも⽇々を⽣きてゆくのだった…。

 

本作は泣かされましたね。母親役が田中絹代さんで、娘役が香川京子さん。病気がちな長男が亡くなり、父親も亡くなる。そうして状況になっても、家族は誰一人として泣き崩れたりはしない。戦後すぐの作品なので、周囲の人々も「夫が戦死して」という会話を交わしていますが、大げさなところがまったくない。ラストもあっさりとしています。全編を通して抑制的で、登場人物たちが涙を流すシーンなんて一つもないのに、グッときてしまう。そこがすごいと思います。

 

現代の映画は、登場人物たちが泣き、それにつられて観客がもらい泣きするパターンが多いので、真逆と言えますね。全国から集められた綴⽅集「おかあさん」をベースに⽔⽊洋⼦が脚本を執筆。本作以降、成瀬⺒喜男監督と⽔⽊洋⼦のコンビは『夫婦』(ʻ53)『浮雲』(ʼ55)『驟⾬』(ʼ56)などの傑作を⽣みだしてゆく。

出演:田中絹代 香川京子 岡田英次 片山明彦 

 

 

 

6⃣キクとイサム

今井正(1959)

会津磐梯山の麓の村に、黒人混血児の姉弟キクとイサムが老いた祖母と暮していた。アメリカ占領軍との混血児である二人は、日々好奇の目にさらされていたが、祖母の手に余る程の元気さだった。ある日、外務省からの通知で、イサムはアメリカの農園主に引き取られることになる。見送りの日、泣きわめくイサムを乗せた汽車を夢中で追いかけるキク。一人村に取り残されたキクはある決断をする…。

 

会津の奥深い山村を舞台に繰り広げられる混血児姉弟の物語。アメリカ占領軍の落とし子である混血児問題を取り上げ、脚本家・水木洋子が綿密な調査の上で書き上げた本作は、名だたる映画祭の脚本賞を総なめにした。

出演 :高橋恵美子 奥の山ジョージ 北林谷栄 滝沢修 宮口精二

 

 

7⃣執炎

蔵原惟繕 (1959)

 

浅丘ルリ子の出演100本を記念して放つ、芸術祭参加作品。日活純愛映画の頂点を飾る、炎の女の物語。日本海の波が打ち寄せる山陰の浜辺で、一人の女が命を断った…。7年後の今、その激しくも狂おしい熱情を讃え美しい供養が営なわれていた。浜の男拓治が初めてきよのに会ったのは、13の時であった。やがて水産学校を卒業した拓治は再会したきよのに、神秘的な美しさを感じた。きよのは山奥にある平家集落の娘であったが、二人の愛情は古い因習を破って結ばれた。

 

二人の結婚生活は、戦争のため中断をよぎなくされる。厳しい戦局の中、拓治は佐世保で傷病生活を送っていた。右脚を損傷した拓治はやつれはて、きよのの看病で奇蹟的に回復した。闘病生活の山小屋で、2人の笑い声が日増しに聞こえるようになった。漁師として逞しく働きだした拓治ときよのは、戦争の恐怖におののきながら、狂ったように愛を確かめあっていた。そんな時きよのは親友の泰子の夫が戦死したのを聞き、恐怖から拓治への独占欲が深まっていった。ついに、拓治のもとに赤紙が舞いこむ。しかし、一途なきよのの姿に拓治は、言葉をのんだ。愛蔵の能面をつけて舞うきよのの姿は、きよのの執念の叫びであった。拓治は出征した。きよのは、拓治の思い出を抱いてさまよい、凍てついた山道にお百度を踏んだ。思いつめた疲労から倒れたきよのは、こんこんと眠りつづけた。六月の初め拓治は南の海に散華した。事実を知らされず、やがて意識を回復したきよのは、仏壇の拓治の写真を見て全てをさとり、黒髪を切り仏壇に供えて、拓治の命を奪った海に静かに身を沈めた。

 

浅丘ルリ子出演100本記念純愛ロマン巨編!と銘打たれ製作、公開されて大ヒットを記録した、日活浅丘ルリ子の女優活動集大成を華麗に飾る記念碑大作。戦争に引き裂かれながらも壮絶な激愛に生きる姿をすべてを賭けて演じた浅丘の相手役に「国際スター」伊丹一三、他、宇野重吉芦川いづみ奈良岡朋子、など記念映画にふさわしい豪華実力キャストを揃えた。『憎いあンちくしょう』等、浅丘作品。

出演:浅丘ルリ子 伊丹一三 芦川いづみ 平田大三郎 松尾嘉代 信欣三 宇野重吉

 

 

8⃣マディソンの橋

クリント・イーストウッド(1995)

 

永遠の4日間-どんなに離れていても、あなたを感じる。アイオワ州マディソン郡に屋根つき橋の写真を撮りに来たフォトグラファーと、そこに住む小農場の主婦。ふたりはごく自然に恋に落ち、わずかな時間の中で完璧なまでに愛を確かめ合い...そして別れていく。製作・監督・主演を兼任したクリント・イーストウッドメリル・ストリープの名演が胸を熱くする。全編アイオワ州マディソン郡で撮影された映像は詩的な美しさに満ちあふれ、原作の世界的ベストセラー小説をさらにドラマティックに映しだす。

泣けました。メリル・ストリープさんってすごい女優さんですね。『プラダを着た悪魔』を観たあとこの映画を観るとそのギャップがすごいなとつくづく感じます。女として共感する物が沢山あったから、この人と結婚していなかったらもっと別な人生を送れたんじゃないか?たった四日間の時間しか一緒に過ごせなかったけど、最後は同じ橋の下で一緒に過ごしたい心を落ち着かせたいなと思う時みたくなります。ストーリーはファンタジーに近いと思いますが人との出会いとか縁とかって面白いですね。旅に出たくなります。出演 ‏・監督、クリント・イーストウッド

 

 

9⃣ライムライト

チャールズ・チャップリン(1952)

喜劇王チャップリンの代表作!!人生の美しさと哀しみを、残酷かつ美しくつづった、チャップリン白鳥の歌。ナイトルーティンがてら流し見するつもりが、夢に破れて絶望の淵に立たされるバレリーナと説得力のあるセリフでなだめるチャップリンとのやり取りに引き込まれてラストまで見切っていました。就職活動が上手くいかない人、就職はしたけれど悩みが多い人に見てもらいたいです。きっと、励まされます。チャップリンが演じる主人公のようなベテランが若手を支えてくれる社会が理想ですが、晩節をケガしているようなベテランが多いんですよね…。仕事終わりの疲れた心身によう沁みる。明日も頑張ろうという気持ちになれます。チャップリンのパントマイムがサイコー!

 

1⃣0⃣ローズ

マーク・ライテル(1972)

ゴールデン・グローブ賞3部門受賞!世紀のロックシンガー、ジャニス・ジョプリンをモデルに描く、衝撃の感動ドラマ。アメリカが反体制と激動の波に揺れた'60年代に、カリスマ的な魅力で若者を熱狂させ、酒と麻薬におぼれながら歌いつづけたロックのスーパー・スター、ジャニス・ジョップリンの愛と激情の人生を描いた感動作。ベットミドラー!私の生きる為に必要な存在の一人。フォーエバーフレンズから映画見始めそこからハマって旧作品やら続々と新しい作品にハマる。このローズも主題歌はもう有名な曲ですが演技の方もマジどハマりな素晴らしい演技。流石、アカデミー賞ノミネートされただけある。歌も上手い、、いい声。美人じゃないけどとてもチャーミング。名曲「ローズ」をはじめ、世代を超えたヒットソングが満載!

 

喜怒哀楽、明るく笑えて心豊かになる映画10

生きることは美しい✨生きるエネルギーをもらえる!

喜怒哀楽

明るく笑えて心豊かになる映画10

1⃣人生フルーツ

伏原健之(2016)

90歳と87歳、二人の人生感じるまま。高齢夫婦の姿を追ったドキュメンタリーであり、生きることの美しさが詰まった、心が豊かになる作品です。

 

さまざまな社会問題を取り上げたドキュメンタリー作品を世に送り出している東海テレビによる劇場公開ドキュメンタリーの第10弾。自身が設計を任された名古屋近郊のベッドタウン高蔵寺ニュータウンに夫婦で50年間暮らす90歳の夫・修一さんと、敷地内の雑木林で育てた野菜や果物で得意の料理を手がける87歳の妻・英子さんの津端夫婦。敗戦から高度成長期を経て、現在に至るまでの津端夫婦の生活から、日本人があきらめてしまった、本当の豊かさを見つめなおす。ナレーションを樹木希林が担当。2016年3月に放送され、第42回放送文化基金賞番組部門最優秀賞受賞したドキュメンタリー番組を劇場版として再編集した。

 

 

 

2⃣魔女の宅急便

宮崎駿(1989)

魔女の子は、13歳になると一人前の魔女になるために1年間の修行に出なければなりません。黒猫ジジを連れて父母のもとを旅立ち、海辺の町コリコを修行の場に選んだキキは、親切なパン屋のおかみ・おソノさんのすすめで、唯一使える魔法である、ホウキで空を飛ぶ能力を活かして“お届け屋さん"の仕事を始めます。日々の仕事に励む中で、女子画学生のウルスラや、空を飛ぶことを夢見る少年トンボと友達になり、少しずつ町での生活に慣れていくキキ。しかし、熱を出して仕事を休んだ翌日、キキは自分の空を飛ぶ能力が弱まっていることに気づきます。はたしてキキは“お届け屋さん"の仕事を続け、この町で暮らしていくことが出来るのでしょうか。

 

新学期を迎えたり、上京して新生活を迎えたりするなかで、キキと同じような気持ちになる方も多いのではないでしょうか。私自身、コロナ禍が広まった2019年の春、実家にも帰れない、公園にも行けないという八方ふさがりの状態になったときに再び観て、元気をもらいました。

 

 

3⃣シング・ストリート

~未来へのうた~

ジョン・カーニー(2016)

 

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若い世代におすすめ。敵も味方もみな”仲間”人間の温かさ感じる作品。人生は一度きり、青春はいましかないというメッセージがストレートに伝わってくる作品です。家庭環境が複雑な、一見冴えない少年たちがバンドを組み、まずはバンドの真似ごとから始まる。作中で「上手にやろうと思うな」というセリフがありますが、とても響きました。一番素敵だな、と感じたのは少年たちがPV(プロモーションビデオ)を撮るシーン。夢があることの素晴らしさ、無謀なことへ挑戦していくことの大切さ。理想と現実のギャップに戸惑ったり、つまずいたり。作品のなかで彼らの素直さに出合っていただきたいです。

 

4⃣夜の浜辺でひとり

ホン・サンス(2017)

 

女優のヨンヒ(キム・ミニ)は既婚男性との恋に疲れ、キャリアを捨ててドイツのハンブルクにやってきた。ハンブルクに暮らす女友達のジヨン(ソ・ヨンファ)と街を散策し、この外国の街に住む自分を夢想する。韓国から会いにくると言っていた恋人の言葉に期待しながら、今では半信半疑でいる。

 

そして時は流れ、帰国したヨンヒは東海岸の都市、江陵(カンヌン)を訪れる。先輩のジュニとの約束までの間、映画館を訪れると、昔馴染みのチョンウとミョンスに会う。飲みに行った先で、ヨンヒは皆から魅力的になったと言われる。焼酎とマッコリととめどない会話。どこか乱暴に振る舞うヨンヒを皆は温かく受け止め、ジュニは愛おし気に眺めている。友人たちと話すうちに、ヨンヒは女優復帰することを考え始める。ひとり、ホテル傍の浜辺を訪れ砂浜に横たわるヨンヒ。心配する声に顔を上げると、知り合いの映画スタッフがいる。彼らはヨンヒが付き合っていた映画監督サンウォン(ムン・ソングン)の次回作のロケハンをしていたという。監督もカンヌンに来ていると言われたヨンヒは……。

面白いですね(笑)。主演俳優であるキム・ミニと監督の不倫関係をそのまま物語に投影した作品で、「焦らない、闘わない、無理しない、恋したい」というコピーを見て「わ、自ら宣言している作品なんだ!」と思ったものです(笑)

 

 

5⃣イカとクジラ

ノア・バームバック

 

1986年ブルックリン。元人気作家で教え子と同棲中の父親と、今人気作家で恋愛遍歴を息子たちに語る母親。両親の離婚からくるストレスをビールで解消する弟と、コンテストでピンク・フロイドを真似て優勝した僕。生きることに不器用な家族4人のちょっと切なくて、おかしな物語。

 

個人的な思い入れで言えば、クスクスと笑えるところがあり、好きな作品です。両親の離婚を子ども目線で描いた作品で「こうした家族の形もあるのか」という気持ちにさせられます。

 

 

6⃣アイ・フィール・プリティ!

~人生最高のハプニング~

マーク・シルヴァースタイン、アビー・コーン(2018)

 

自分を変えたいけど自信がない“こじらせ女子"が、頭を打って超美人に! ?(と勘違い・・)から始まる笑って、泣いて、元気になれる! 超絶ポジティブ・ラブコメディ!?

 

7⃣世界中がアイ・ラヴ・ユー

ウディ・アレン(1996)

一年中、誰かが誰かに恋してる。ニューヨーク、裕福な弁護士一家にまつわる様々な恋模様を、ジュリア・ロバーツナタリー・ポートマン他豪華キャストで綴ったミュージカル・ラブコメディ。

 

8⃣プラダを着た悪魔

デビィッド・フランケル(2006)

 

恋に仕事にがんばるあなたへ贈るゴージャス&ユーモラスなサクセスストーリー。ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性が憧れる仕事を手にしてしまった!それは一流ファッション誌“RUNWAY”のカリスマ編集長ミランダのアシスタント。しかし、それは何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった!悪魔的にハイレベルな要求と鳴り続けるケイタイ、「センス、ゼロ!!」と酷評され、私生活はめちゃめちゃ。このままでいいの? 私って、本当は何をしたいんだっけ?

 

9⃣マイ・ファニー・レディ

ピーター・ボグダノヴィッチ(2014)

人生が輝きだす街、ニューヨーク・ブロードウェイを舞台に描く現代のおとぎ話!
コールガールをしていたハリウッド・スターのイジ―は、“お客"として出会った演出家アーノルドから3万ドルをプレゼントするという奇妙な申し出をされ、人生が一変していく…ひょんなことから複雑に絡み合っていく人間模様が幸福な笑いの連鎖を生み出す、最高に楽しい傑作が誕生! !

“大人"になりきれない情けなくも愛しい男と女が巻き起こす、最高に楽しい“大人"のためのロマンチック・コメディ! !

 

 

1⃣0⃣Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!

ティーヴ・ベンデラック(2007)

教会のくじ引きで、カンヌでの1週間のバケーションとビデオカメラが当たったビーン。ウキウキで早速カメラ片手に列車でパリに向かった。リヨン駅からカンヌ行きの列車に乗るところを通りすがりの男性に頼みカメラで撮影してもらうビーン。しかし、ビーンがあれこれ注文をつけているせいで列車が走り出し、男性はホームに置き去りにされてしまった。列車には父親とはぐれ、心細そうにしている10歳の男の子がいた…。

 

ローワン・アトキンソン(『ビーン』、『ラブ・アクチュアリー』、『ジョニー・イングリッシュ』)が人気キャラクター“ミスター・ビーン”として登場するコメディ。ある日くじ引きで、南フランスでの一週間の休暇とビデオカメラを当て、有頂天になるビーン

 

 

 

洋画「ドライブ・マイ・カー」

作家・村上春樹の同名短編小説を映画化した話題作。

この運命から、目を逸らさない――。

第74回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞! 原作:村上春樹×主演:西島秀俊×監督:濱口竜介
妻との記憶が刻まれた車。聴けなかった秘密。辿りつく場所――。

 

ドライブ・マイ・カー インターナショナル版 [Blu-ray]

 

【あらすじ】
舞台俳優であり演出家の家福(かふく)は、愛する妻の音(おと)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去を抱える寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。悲しみと“打ち明けられることのなかった秘密"に苛まれてきた家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく――。


【キャスト】
家福悠介:西島秀俊
渡利みさき:三浦透子

家福音:霧島れいか
イ・ユナ:パク・ユリム

コン・ユンス:ジン・デヨン

ジャニス・チャン:ソニア・ユアン
アン・フィテ

ペリー・ディゾン

柚原:安部聡子
高槻耕史:岡田将生

【スタッフ】
監督:濱口竜介
原作:村上春樹 「ドライブ・マイ・カー」 (短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
脚本:濱口竜介 大江崇允
音楽:石橋英子
製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメントビターズ・エンド
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント 配給:ビターズ・エンド

 

【作品ポイント】
■第74回カンヌ国際映画祭 脚本賞受賞! 同映画祭、国際映画批評家連盟賞 AFCAE賞 エキュメニカル審査員賞 受賞!脚本賞は、日本人・日本映画での受賞はカンヌ国際映画祭史上初。濱口竜介監督と、共同脚本の大江崇允さん二人へ贈られた。加えて、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の独立賞も受賞し、4冠獲得の偉業を果たした!

■原作:村上春樹×主演:西島秀俊×監督:濱口竜介
原作は、村上春樹による珠玉の同名短編小説。この作品に惚れ込み映画化を熱望し、自ら脚本も手掛けるのは、いま世界が最も熱い注目を寄せる気鋭・濱口竜介監督。
これまで、カンヌ映画祭コンペティション部門に選出『寝ても覚めても』、ベルリン映画祭で銀熊賞受賞を果たした短編集『偶然と想像』、脚本を手掛けた『スパイの妻<劇場版>』がヴェネチア映画祭銀獅子賞に輝くなど、国際的な舞台でその名を轟かせてきた。
主人公の家福を演じるのは日本映画界に欠かせない名優、西島秀俊。ドライバーのみさきを三浦透子が演じるほか、岡田将生霧島れいか、と実力派俳優陣が集結した。

■映画オリジナルの要素を加えながらも、原作の精神を受け継いだ驚異的な脚本と胸に迫る演技が導く、想像を超える圧巻のラスト。亡き妻の秘密を辿る果てに浮かび上がるものとは――。

 

f:id:zatugaka_arika:20121104030959g:plain第74回カンヌ国際映画祭脚本賞ほか全4冠獲得の偉業をなした作品です。舞台俳優であり演出家の家福は、愛する妻の音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世を去ってしまいます。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去を抱えるドライバーみさきと出会います。悲しみと秘密に苛まれてきた家福は、みさきと過ごす中であることに気づき――。ロケ地になった広島の街並みや風景も素晴らしい作品です。

 

dmc.bitters.co.jp

 

洋画「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」

この恋、最重要機密事項!

シャーリーズ・セロンセス・ローゲン共演によるラブコメディ。アメリカの国務長官として活躍する才色兼備なシャーロット・フィールド。大統領選への出馬を目前としていた彼女はある日、職を失ったジャーナリストのフレッド・フラスキーと出会い…。

 

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(字幕版)

 

f:id:zatugaka_arika:20121104030959g:plain女性の活躍が目覚ましい現代において、シンデレラストーリーを夢見るのはもはや女性だけではない。大統領候補のスーパーウーマンと失業中のダメ男。誰が見てもありえない男女が繰り広げるシニカルラブコメディは、全米でも大ヒット! 国務次官として働くシャーロットを演じるのは、オスカー女優のシャーリーズ・セロン。一方、シャーロットに憧れを抱くうだつのが上がらないジャーナリストのフレッド役には、人気コメディ俳優のセス・ローゲン。そして、メガホンを取るのは『50/50 フィフティ・フィフティ』で高い評価を受けたジョナサン・レヴィン監督。現代社会を背景に、アメリカンジョーク満載のラブコメディへと完成させた。笑って、恋して、大興奮!

 

ストーリー

アメリカの国務長官として活躍する才色兼備なシャーロット・フィールドは、大統領選への出馬を目
前としていた。そんなある日、シャーロットが出会ったのは、ジャーナリストのフレッド・フラスキ
ー。才能はあるものの、頑固な性格があだとなり、職を失ってしまう。一見、接点もなく正反対な2
人だったが、シャーロットはフレッドにとって、初恋の人だったのだ。予想外の再会を果たした2人
は、思い出話に花を咲かせる。その後、シャーロットは若き日の自分をよく知るフレッドに、大統領
選挙のスピーチ原稿作りを依頼。原稿を書き進めるうちに、いつしか惹かれ合っていく2人。しかし
、越えなければならない高いハードルがいくつも待ち受けることに……

 

[キャスト]
シャーロット・フィールド:シャーリーズ・セロン
フレッド・フラスキー:セス・ローゲン
ランス:オシェア・ジャクソン・Jr.
パーカー・ウェンブリー:アンディ・サーキス
チェンバーズ大統領:ボブ・オデンカーク
ジェームズ・スチュワート首相:アレクサンダー・スカルスガルド
マギー・ミリキン:ジューン・ダイアン・ラファエル
トム:ラヴィ・パテル

[スタッフ]
監督:ジョナサン・レヴィン
脚本/原案:ダン・スターリン
脚本:リズ・ハンナ
撮影監督:イヴ・ベランジェ
製作:シャーリーズ・セロン
セス・ローゲン

 

邦画「宮本から君へ」

ラブストーリー

負けてたまるか
ぶつかり合う愛(たましい)と愛(たましい)

◆映画史上類をみない、情熱的で愚直な愛すべき“ヒーロー"が誕生!
池松の“宮本"と、蒼井の“靖子"のハンパなく熱い魂の応酬が、激しく心を打つ!

熱血営業マンの七転八倒の記録を描いた新井英樹の原作漫画を、池松壮亮蒼井優共演で実写映画化。

 

宮本から君へ

 

金なし! コネなし! 勝ち目なし! ・・・でも情熱だけは半端ない。熱血営業マン・宮本浩が“絶対に勝たなきゃいけないケンカ"に挑む!
宮本の暑苦しくも切ない生き様を描いた“極限の人間讃歌エンターテイメント"そして、極限の人間讃歌は、極限の愛の物語へ昇華する——
宮本の熱量を、あなたは受け止められるか? 生身の愛を求めない人、お断り!

 

原作は新井英樹の名作漫画

バブル崩壊直前! 日本で最も嫌われた伝説の漫画「宮本から君へ」が遂に実写映画化! 漫画家・新井英樹が熱血営業マン・宮本浩の七転八倒の記録を描いた作品。1992年に〈第38回小学館漫画賞 青年一般部門〉を受賞。

 

🎥映画ストーリー
文具メーカー「マルキタ」で働く営業マン宮本浩(池松壮亮)は、笑顔がうまくつくれない、気の利いたお世辞も言えない、なのに、人一倍正義感が強い超不器用な人間。会社の先輩・神保(松山ケンイチ)の仕事仲間である、自立した女・中野靖子(蒼井優)と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅での食事に呼ばれるが、そこに靖子の元彼・裕二(井浦新)が現れる。裕二を拒むため、宮本と寝たことを伝える靖子。怒りで靖子に手を出した裕二に対して、宮本は「この女は俺が守る」と言い放つ。

この事件をきっかけに、心から結ばれた宮本と靖子に、ひとときの幸福の時間が訪れる。
ある日、営業先で気に入られた真淵部長(ピエール瀧)と大野部長(佐藤二朗)に誘われ、靖子を連れて飲み会に参加した宮本は、気合いを入れて日本酒の一升瓶を飲み干し、泥酔してしまう。


見かねた大野が、真淵の息子・拓馬(一ノ瀬ワタル)の車で送らせようと拓馬を呼びつけた。そこに現れたのは、ラグビーで鍛えあげられた巨漢の怪物だった……! 泥酔する宮本と、宴会を楽しむ靖子、二人の間に、人生最大の試練が立ちはだかる————。

 

f:id:zatugaka_arika:20121104030959g:plain人間の汚い部分、醜い部分を容赦なく描き、理不尽な絶望に思わず目を背けたくなるシーンもあります。けれど、役者陣、とくに主演の池松壮亮蒼井優の演技は本当に素晴らしいく、スクリーンに映し出される二人の生き様に引き込まれ、観終えた後には、鬱屈とした気持ちを軽く吹き飛ばされるほど熱い気持ちになっていることに気付きます。2018年には、テレビ東京でドラマ化。同年4月から放送され、第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞するなど大きな反響を呼んだ。ドラマでは、主人公の宮本浩が、営業マンとして奮闘する姿に焦点を置いた“サラリーマン篇"が描かれたが、本作では、宮本浩と中野靖子に焦点があてられ、二人の“究極の愛の試練"を軸に物語が展開していく。一度観たら何十年先までも忘れないような作品です。

 

負けられない戦度:★★★★★

主題歌もカッコイイ度:★★★★

 

監督 ‏ :  真利子哲也

時間 ‏ :  2 時間 9 分

出演 ‏ :  池松壮亮, 蒼井優, 井浦新, 一ノ瀬ワタル, 佐藤二朗

 

邦画「凪待ち」

誰が殺したのか?なぜ殺したのか?
愛という名に隠された事件の真相とは??

 

凪待ち 通常版 Blu-ray

■愚かな者たちの切ない暴力と狂気を描いた映画が誕生!

f:id:zatugaka_arika:20121104030959g:plain血の繋がらない”家族の繋がり”とは

ある悲劇から人生のドン底へ落ちた主人公が、血の繋がらない”家族”とろもに、悶え苦しみながら再起を志す物語。根底に潜むテーマは、非常に『万引き家族』に近い作品。今までも、おそらく今後も観ることのできないであろう香取慎吾の怪演は、凄まじく鬼気迫るものがあります。そして、登場人物たちの哀しみや苦しみに寄り添うような石巻市の情景が、より映画に深みを加えています。

 

”家族”の絆:★★★★★

主演怪演度:★★★★

 

ストーリー
毎日をふらふらと無為に過ごしていた郁男は、恋人の亜弓とその娘・美波と共に彼女の故郷、石巻で再出発しようとする。少しずつ平穏を取り戻しつつあるかのように見えた暮らしだったが、小さな綻びが積み重なり、やがて取り返しのつかないことが起きてしまう―。
ある夜、亜弓から激しく罵られた郁男は、亜弓を車から下ろしてしまう。そのあと、亜弓は何者かに殺害された。恋人を殺された挙句、同僚からも疑われる郁男。次々と襲い掛かる絶望的な状況から、郁男は次第に自暴自棄になっていく―。

キャスト
香取慎吾
恒松祐里
西田尚美
■吉澤健
音尾琢真
リリー・フランキー

スタッフ
■監督:白石和彌
■脚本:加藤正人
■製作総指揮:木下直哉
■プロデューサー:椎井友紀子、赤城聡
■音楽:安川午朗
■音楽プロデューサー:津島玄一
■撮影:福本淳
■美術:今村力
■照明:市川徳
■録音:浦田和治
■編集:加藤ひとみ
■音響効果:柴崎憲治
■装飾:京極友良
■衣装:高橋さやか
■ヘアメイク:有路涼子
VFXスーパーバイザー:小坂一順
■助監督:小野寺昭
■制作担当:松田憲一良
■製作:木下グループ
■配給:キノフィルムズ

邦画「HOKUSAI」

🎥劇場公開日 2021年5月28日

2020年製作/129分/G/日本
配給:S・D・P

時は江戸。幕府によって表現者たちが自由を奪われていた時代に、画を描き続けた一人の絵師がいた。
“あの波"を生み出した葛飾北斎である。

本作は、歴史的資料を調べ、事実を繋ぎ合わせたオリジナル・ストーリー。

 

コロナ禍のいま、我々はかつてない苦境に立たされている。「どう生きるべきか?」「何が正解なのか?」「自分の役割は?」――不安定な状況下で、己の存在意義をこれまで以上に思案している方も多いだろう。そんなときこそ、導(しるべ)となってくれる映画を紹介したい。

 

f:id:zatugaka_arika:20121104030959g:plain葛飾北斎「時代のせいにするな、己の“好き”を貫け!」

いまこそ見習いたい江戸の“謎多き天才”のフィロソフィー

絵師・葛飾北斎の壮絶な生き様を描いた人間ドラマ。腕はいいが、売れない若き日の北斎(柳楽)。人気浮世絵版元(プロデューサー)の蔦屋重三郎(阿部)に目をかけられるが歌麿(玉木)や写楽浦上晟周)といったライバルに先を越されてしまう。もがきながらも絵を描き続けた彼は、唯一無二の独創性を手に入れる。命尽きるまで描き続けた絵師・葛飾北斎の人生を柳楽優弥田中泯のW主演で描いた時代劇。

本作は、あの名画群「富嶽三十六景」を生み出しながらも、そのパーソナリティが謎に包まれている北斎の半生にフォーカスを当てた、壮大な物語。辛酸をなめ続けた下積み時代や、理不尽な政府に弾圧される日々、それでも描き続けた北斎の気高い“魂”を力強く活写する。いまを生きる我々が、最も必要としている「信念」が、ここにある――。

 

炎九十年の人生で描いた作品、三万点以上。

信念を貫き通した孤高の絵師の生き様が、いま初めて描かれる!

作品は誰もが知っているが、作者の“素顔”は誰も知らない孤高の天才、それが葛飾北斎。「HOKUSAI」は、決して最初から天才ではなかった彼が、愚直に「好き」と向き合い続けたことで、“伝説”へと成っていく姿をエネルギッシュに描いている。他の絵師と比べてどれだけ格下だろうと、時代の逆風にさらされようと、己の感覚に正直に「好きなことで、生きていく」を貫いた北斎。時代を超越するクリエイターの矜持に、いまを生きる勇気をもらえるはずだ。本項目では、彼からキャッチできる“学び”を、5つのポイントで紹介していく。

 

上差し”学び”その❶

時代のせいにするな! ただ「好き」を愚直に極めるべしラブラブ

本作で描かれるのは、青年期(柳楽優弥)と晩年(田中泯)という2つの時代の北斎。どちらにも共通するのは、ひたすらに絵を描き続けたということ。生まれた時代や才能の有無、年齢に関係なく、ただただ「好きこそものの上手なれ」を突き詰めた結果、“本物”になったのだ。心を濁さず、取り組み続けること。この“真理”は、いまの時代こそ切実に響く。

 

チョキ”学び”その❷

才能は二の次、“継続”こそが最大の武器となるあしあと

喜多川歌麿玉木宏)や東洲斎写楽浦上晟周)といった同時代のライバルたちと比べて、自分自身のモチーフを見つけられず、後れを取っていた若き北斎。何度も挫折し、身を焼かれるような屈辱を味わいつつも、彼は筆を置かなかった。北斎の「継続力」こそ、彼を頂点に押し上げた原動力なのだ。努力を努力と思わない、圧倒的な「飢え」を持てるかどうかで、その後の人生が決まる。インスタントな結果ばかりを重視しがちな現代、本質に立ち返るきっかけをくれる。

 

OK”学び”その❸

ブレイクに年齢は関係なし! 探求心は年を取らないキラキラ

北斎のターニングポイントとなったのは、70歳を超えて描いた「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。当時、平均寿命が40歳と言われていた事を踏まえると、このブレイクがいかに異例だったかがわかるだろう。ただそれも、とにかく自らの画力を磨き続けたが故。まさに「継続は力なり」だ。90歳で亡くなる間際に「あと5年あれば真の絵描きになれた」と発言するなど、彼の“向上心”は全く衰えることがなかった。それは、68歳の時には「描き続けたいから」と脳卒中を自力で治すほど!

 

グッ”学び”その❹

権力に屈すな! 自分の居場所は自分で勝ち取る​​​​​​​グー

いまより遥かに、権力の芸術への介入が強かった時代。「風紀を守る」という大義名分のために表現を規制しようとする江戸幕府に目をつけられながらも、描くことをやめなかった北斎。現在の「表現の自由」は、彼らのような先人たちの“粘り”の結果なのだ、ということを改めて考えさせる。自分の居場所は自分で守る、というストイックな姿勢と覚悟は、政治に翻弄されるいまの私たちにとって、最高の気付け薬といえるのではないだろうか。

パー”学び”その❺

限界を決めたら終わり! 真の作品は、国境も時代も越える足

北斎の姿を見ていると、「限界を決めるのは自分」なのだとハッとさせられる。諦めずに続けなければ、才能は花開かないし、誰かに見つけられることもない。ただ、ひとたび世に出た作品は、時代や国境を超えてどこまでも届いてゆく。北斎はLIFE誌の「この1000年で最も偉大な功績を残した100人」に選出され、その代表作のあの波は大量生産の浮世絵版画にもかかわらず、オークションでは1枚1.7億円の値がつくほど。自分の上限を決めずに研鑽を続けたことが、規格外の未来を創り上げたのだ。インターネットが普及した現代は、より拡散が容易で、多くの可能性が眠っている時代。「好き」を続ければ、あなたが「次の北斎」になれるもしれない!

 

 

波北斎こそが、日本のサブカルの源流を作った。日本の若者全員に見て欲しい

日本史の観点からみても、世界の美術史からみても、有数のパイオニアである北斎。彼の知られざる姿を描き切った本作。葛飾北斎は、間違いなく世界一有名な日本人画家ですが、貴族がクライアントだった西洋の画家とは違い、庶民に愛された実用芸術家である点が面白いですね。

 

この映画では、私たちがこれまで学んでこなかった「いかにして北斎が誕生し、どうやってその偉大な作品群を創作してきたのか」を目撃することになります。北斎の青年時代については資料が乏しく、この映画では現存する資料や史実、作品が生まれた年代などを繋ぎ合わせ作り上げた部分がありますが、20歳で画家デビューし、90歳まで筆を握り続けた北斎の生涯の70年分を描き切っていて大変貴重です。

 

ポスターパネル(アート&アニメ) ミニ屏風 四曲 H120xW270 【 神奈川沖浪裏 葛飾北斎 】

有名な神奈川沖浪裏(「The Great Wave」と呼ばれ、海外でも非常に人気の高い一枚)は、北斎脳卒中を自ら克服し、70歳を過ぎてから描いたものだということを、この映画で初めて知りました。そして、今の漫画の源になった、北斎漫画の制作過程についても。まさにこの人が、日本のサブカルの源流を作ったと言えます。日本の若者全員に見て欲しい。北斎がいなかったら、少年ジャンプが存在していなかったかも知れないわけで。北斎は実に健脚で、自らの足で遠くまで旅をし、数々の傑作をモノにしていたということもこの映画で知りました。絵の対象、被写体を捉える眼差しとセンスがとんでもなく鋭い。今の時代、北斎SNSアカウント作ったら、インスタグラムでフォロワー1000万人とか軽く超えますよね。世界中からフォローされますからね。

 

俳優も豪華ですが、やはり後半の北斎を演じた田中泯さんの熱量がもの凄いです。鬼気迫るなんてもんじゃない。北斎が憑依していると言っていいんじゃないでしょうか。ステイホームの状況が続く中での劇場公開、この映画を見ると、とても刺激を受けます。私も絵の一枚でも描いてみようかなって気になる。北斎ならば、コロナなんて関係ないよって黙々と作品を描き続けたに違いありません。

 

1⃣葛飾北斎の挫折と栄光を、歴史的資料を徹底的に調べ、残された事実を繋ぎ合わせて生まれたオリジナル・ストーリー!
2⃣北斎の青年期を柳楽優弥、老年期を田中泯が演じ、W主演でそれぞれの北斎を体現する。
3⃣阿部寛はじめ、永山瑛太玉木宏など、北斎の怒涛の人生に共鳴した豪華キャスト陣が集結した!

 

【ストーリー】
腕はいいが、食うことすらままならない生活を送っていた北斎に、ある日、人気浮世絵版元(プロデューサー)蔦屋重三郎が目を付ける。しかし絵を描くことの本質を捉えられていない北斎はなかなか重三郎から認められない。さらには歌麿写楽などライバル達にも完璧に打ちのめされ、先を越されてしまう。“俺はなぜ絵を描いているんだ?何を描きたいんだ?"もがき苦しみ、生死の境まで行き着き、大自然の中で気づいた本当の自分らしさ。北斎は重三郎の後押しによって、遂に唯一無二の独創性を手にするのであった。
ある日、北斎は戯作者・柳亭種彦に運命的な出会いを果たす。武士でありながらご禁制の戯作を生み出し続ける種彦に共鳴し、二人は良きパートナーとなっていく。70歳を迎えたある日、北斎脳卒中で倒れ、命は助かったものの肝心の右手に痺れが残る。それでも、北斎は立ち止まらず、旅に出て冨嶽三十六景を描き上げるのだった。
そんな北斎の元に、種彦が幕府に処分されたという訃報が入る。信念を貫き散った友のため、怒りに打ち震える北斎だったが、「こんな日だから、絵を描く」と筆をとり、その後も生涯、ひたすら絵を描き続ける。描き続けた人生の先に、北斎が見つけた本当に大切なものとは……?

 

🎬スタッフ
監督:橋本一
企画・脚本:河原れん
エグゼクティブプロデューサー:細野義朗
プロデューサー:中山賢一
共同プロデューサー:吉原大佑
キャスティング:川村恵
アソシエイトプロデューサー:勅使川原千春 大西結衣
ポストプロダクションプロデューサー:篠田学
ラインプロデューサー:武石宏登
撮影監督:ニホンマツアキヒコ
撮影:角田真一
照明:佐藤宗史
キーグリップ:ヒロカクハリ
録音:久連石由文
美術:相馬直樹
装飾:鈴村高正
衣装:宮本まさ江
メイク:宮内三千代
かつら:濱中尋吉 高嵜光代
編集:掛須秀一
音響効果:柴崎憲治
音楽:安川午朗
VFXスーパーバイザー:進威志
スクリプター:松澤一美
助監督:西山太郎
制作担当:田中智明
北斎スーパーバイザー:久保田一洋
浮世絵指導:向井大祐 松原亜実
音楽プロデューサー:安井輝

 

👥キャスト

葛飾北斎(青年期)|演‐柳楽優弥
葛飾北斎(老年期)|演‐田中泯
蔦屋重三郎|演‐阿部寛
柳亭種彦|演‐永山瑛太
喜多川歌麿|演‐玉木宏
コト|演‐瀧本美織
永井五右衛門|演‐津田寛治
高井鴻山|演‐青木崇高
瑣吉/滝沢馬琴|演‐辻本祐樹
東洲斎写楽|演‐浦上晟周
麻雪|演‐城桧吏芋生悠
お栄|演‐河原れん
葛飾北斎(少年期)|演‐城桧吏

 

|解|説|

富嶽三十六景」など生涯を通して3万点以上の作品を描き残したといわれる江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の知られざる生涯を、柳楽優弥田中泯の主演で映画化。町人文化が華やぐ江戸の町の片隅で、食うこともままならない生活を送っていた貧乏絵師の勝川春朗。後の葛飾北斎となるこの男の才能を見いだしたのが、喜多川歌麿東洲斎写楽を世に出した希代の版元・蔦屋重三郎だった。重三郎の後押しにより、その才能を開花させた北斎は、彼独自の革新的な絵を次々と生み出し、一躍、当代随一の人気絵師となる。その奇想天外な世界観は江戸中を席巻し、町人文化を押し上げることとなるが、次第に幕府の反感を招くこととなってしまう。青年期の北斎を柳楽、老年期の北斎を田中が演じ、重三郎役を阿部寛、人気戯作者・柳亭種彦役を永山瑛太歌麿役を玉木宏をそれぞれ演じる。監督は「探偵はBARにいる」シリーズ、「相棒」シリーズの橋本一

 


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公式サイト

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邦画「愛のコリーダ 修復版」

🎥劇場公開日 2021年4月30日

世紀の問題作にして究極の純愛劇の修復版で甦る。

世間を震撼させた阿部定事件を題材にし、究極の愛とエロスを描き、世界を瞠目させた衝撃作。
愛のコリーダ』の衝撃力は、男と女の性愛への徹底した肯定がもたらしたものである――大島渚 

 

昭和11年。ある猟奇事件が世間の興味を集めた。愛人を殺害した上、男根を切り取って懐に入れ、数日間逃亡していた阿部定という女が捕まったのだ。物語は、阿部定が中野の料亭吉田屋に住み込み女中として雇われるところから始まる・・・・・・。料亭「吉田屋」の住み込み女中となった定は、店の主人の吉蔵とたちまち惹かれ合い、情事を重ねる仲となる。やがてその関係が露呈したこと2人は駆け落ちし、さらなる愛欲の世界におぼれていくが……。

 

愛欲の果てに情夫の男性器を切り取った阿部定事件をベースに、日本のヌーベルバーグの旗手と謳われた監督が大胆な性描写に挑戦。『夏の妹』以来、4年ぶりの大島渚の新作は、あまりにも有名な阿部定事件を題材にしたハードコア作品であった。フランス資本による映画とはいえ、著名な日本人監督が日本語のハードコアを作るのは前代未聞の出来事。製作のシステムも、日本で撮影したフィルムを未現像のままフランスに送って編集し、日本では逆輸入して上映するという、意表を衝くやり方で、性表現の限界に挑戦し、大島の勇気ある試みを世界中が固唾を呑んで注目した。完成した映画はカンヌ映画祭監督週間に出品され、すさまじい反響と絶賛の嵐を浴びる。大島渚が“世界のオーシマ”の名を決定的に刻み込んだ記念碑的傑作。

 

日本公開版は修整が加えられたが、劇中の「本番行為」は究極の芸術か猥褻か表現の自由をめぐって論争が巻き起こり、後に出版された同名シナリオ本をめぐっては裁判に発展するなど大きな注目を集めた問題作。海外では1976年のカンヌ映画祭で上映され、芸術作品として高い評価を受けた。2000年12月には初公開時にカットされたフッテージをほぼ完全に復元したバージョンが「愛のコリーダ2000」として公開された。そして2021年4月に「愛のコリーダ 修復版」としてリバイバル公開された。男盛りの藤竜也の色気、松田英子ファムファタルぷりに瞠目。監督が目指した<官能の帝国>を支える美術や濃密な映像美も圧巻です。

 

 

 

あらすじ

昭和11年、東京中野の料亭「吉田屋」を舞台に、吉田屋の主人吉蔵(藤竜也)と阿部定(松田暎子)の二人が出会い、定が吉蔵に一目惚れする。吉蔵も定に惹かれ、二人は吉田屋のそこここで密会を重ねる。やがて関係が露見すると二人は料亭を出奔し、待合に入り浸り酒や芸者を呼びつつ、昼夜を問わず体を求め合い貪るように愛欲生活を送った。二人の愛戯は次第に高まり、互いの首を締めて快感を高めることが日常化していた。ある日、定が首を強く絞め過ぎ、吉蔵は窒息寸前に至る。定の介抱も実らず、吉蔵は一旦、「吉田屋」に帰って養生すると定に伝える。しかし、定は吉蔵を自分一人のものにするため、吉蔵を殺す決意をする。

 

🎦公開情報

1976年製作/108分/R18+/日本・フランス合作
原題:L'Empire des sens
配給:アンプラグド
日本初公開:1976年10月16日

リバイバル
2000年12月2日 [ギャガ] 

 2021年4月30日 [アンプラグド] (修復版)

 

キャスト
吉蔵 - 藤竜也
定 - 松田暎子
「吉田屋」のおかみ トク(吉蔵の妻) - 中島葵
「吉田屋」の女中 松子 - 芹明香
「吉田屋」の女中 キヌ - 阿部マリ子
「吉田屋」の女中 千恵子 - 三星東美
「吉田屋」の女中頭 お常 - 藤ひろ子
老乞食 - 殿山泰司
芸者 八重次 - 白石奈緒
「みつわ」の女中 - 青木真知子
「みつわ」の芸者 - 東祐里子
「みつわ」の芸者 - 安田清美
「みつわ」の芸者 - 南黎
「みつわ」の芸者 - 堀小美吉
半玉 - 岡田京子
幇問 - 松廼家喜久平
「田川」のおかみ - 松井康子
大宮先生 - 九重京司
「満左喜」の女中 - 富山加津江
蛇の目の娘 - 福原ひとみ
小料理屋のおやじ - 野田真吉
芸者 菊竜 - 小林加奈
「満左喜」の芸者 - 小山明子

 

スタッフ
監督、脚本 - 大島渚
製作代表 - アナトール・ドーマン
製作 - 若松孝二
撮影 - 伊東英男
美術 - 戸田重昌
編集 - 浦岡敬一
音楽 - 三木稔
助監督 - 崔洋一
装飾 - 荒川大
録音 - 安田哲男
照明 - 岡本健一
衣裳 - 加藤昌廣
美粧 - 竹村幸二
結髪 - 大沢菊江
スチル - 小山田幸
合作調整 - フランス映画社

 

📰『愛のコリーダ』事件裁判
この作品の脚本と宣伝用写真等を掲載した同題名の書籍が発行されたが、その一部がわいせつ文書図画に当たるとして、わいせつ物頒布罪で監督と出版社社長が検挙起訴された。対する被告人側は「刑法175条は憲法違反である」と主張し憲法判断を求めた。一審二審とも従来の判例を基本的に維持しながらも、「当該書籍はわいせつ物に当たらない」として無罪とした。

 

www.oshima-pro.jp


WORKS

愛のコリーダ - allcinema
愛のコリーダ - KINENOTE 

eiga.com

 

 

 

 

洋画「クルエラ」

ディズニー史上最も悪名高きヴィランの誕生秘話。

白黒つけるのは、私。

🐶1970年代のロンドンを舞台に、クルエラの若き日の姿を描く前日譚。

 

ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」に登場した悪役クルエラの誕生秘話を、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン主演で実写映画化。パンクムーブメント吹き荒れる70年代のロンドンに、デザイナーを志す少女エステラがやってくる。情熱と野心に燃える彼女は、裁縫やデザイン画の制作に打ち込み、デザイナーへの道を駆けあがるため切磋琢磨する。そのままデザイナーへの道を進んでいくと思われたエステラだったが、カリスマ的ファッションデザイナーのバロネスとの出会いが、エステラの運命を大きく変えることとなる。夢と希望にあふれた若きエステラが、なぜ狂気に満ちたクルエラとなったのか。その秘密が明らかにされる。エステラの運命を大きく変えるカリスマデザイナーのバロネス役を「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「美女と野獣」のエマ・トンプソンが演じ、「キングスマン」シリーズのマーク・ストロングらが共演。「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」「ラースと、その彼女」のクレイグ・ギレスピーがメガホンをとった。2021年5月27日から劇場公開され、5月28日からDisney+でも配信(追加料金が必要なプレミアアクセスで公開)。

 

劇場公開日 2021年5月27日

2021年製作/134分/G/アメリ
原題:Cruella
配給:ディズニー

 

<ストーリー>
パンクムーブメントが吹き荒れる70年代のロンドン。親を亡くした少女エステラは、反骨精神と独創的な才能を活かし、ファッション・デザイナーになることを決意。ロンドンで最も有名な百貨店に潜り込む。そんなある日、エステラは伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネスと出会い、ファッショナブルで破壊的かつ復讐心に満ちた“クルエラ"の姿へ染まっていく──。なぜ少女は悪名高き“ヴィラン"<悪役>に変貌したのか?

 

キャスト

※括弧内は日本語吹替

エステラ・ヴォン・ヘルマン / クルエラ・ド・ヴィル: エマ・ストーン柴咲コウ
男爵夫人: エマ・トンプソン塩田朋子
ジャスパー: ジョエル・フライ(野島裕史
ホーレス: ポール・ウォルター・ハウザー(かぬか光明)
アーティ: ジョン・マクリー(花江夏樹
キャサリン: エミリー・ビーチャム(恒松あゆみ
ジョン: マーク・ストロング(広瀬彰勇)
ロジャー: カイヴァン・ノヴァク(英語版)(畠中洋
アニータ: カービー・ハウエル=バプティスト(英語版)(村中知
ジェラルド: ジェイミー・デメトリウ(英語版)(松本忍)
ジェフリー: アンドリュー・レオン(川田紳司
12歳のエステラ: ティッパー・ザイフェルト=クリーブランド(佐野仁香)
12歳のジャスパー: ジギー・ガードナー(室伏佑哉)
12歳のホーレス: ジョセフ・マクドナルド(木村皐誠)

音楽

  • 「ハッピーバースデー トゥー エステラ」(歌:野島裕史、かぬか光明)
  • 「町のクルエラ」(歌:畠中洋
  • 「コール・ミー・クルエラ」
    • WRITTEN BY NICHOLAS BRITELL AND FLORENCE WELCH
    • PRODUCED BY NICHOLAS BRITELL
    • 歌:柴咲コウ

日本語版制作スタッフ

  • 演出:向山宏志
  • 翻訳:いずみつかさ
  • 翻訳監修:JAMES HUBBERT
  • 音楽演出: 市之瀬洋一
  • 訳詞:いずみつかさ、海野洋司、古垣内麻衣
  • 録音:河元麻理子、江崎貴生
  • 調整:SHEPPERTON INTERNATIONAL
  • 録音制作:スタジオ・エコー、村井亨子、木田早香、森貝厚美
  • 作監修:天見美智世、DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.

 

 

 

 

邦画「明日の食卓」

実力派女優3人の熱演が光る人間ドラマ✨

 

菅野美穂高畑充希尾野真千子が、”石橋ユウ”という同じ名前を持つ小学5年生の息子を育てる母親を演じた人間ドラマ。神奈川、大阪、静岡で暮らす3人の母親たちが直面する問題を通し、些細なことで崩れていく幸せの脆さを描く。『糸』(2020)の
瀬々敬久監督がメガホンを取った。原作は椰月美智子による同名小説。

 

神奈川在住のフリーライター・石橋留美子(菅野)は、カメラマンの夫を持つごく普通の母親。大阪在住のシングルマザー・石橋加奈(高畑)は、アルバイトを掛け持ちしながら息子を育てている。静岡在住の専業主婦・石橋あすみ(尾野)は、息子は息子は優しくていい子だと信じていた。しかし、それぞれの家庭に変化が表れ、彼女たちの幸せが揺らいでいく。

 

「石橋ユウ」という同姓同名の息子を持つ、住む環境も場所も異なる3人の母親を通し、息子を愛する一方で孤軍奮闘する母親が追い詰められる姿を描く

 

 

 

2021年5月28日に公開

監督は瀬々敬久 

主演は『ジーン・ワルツ』以来、10年ぶりの映画主演作となる菅野美穂

 

登場人物

静岡在住・石橋家🏠
石橋あすみ〈36〉
専業主婦。
石橋太一
あすみの夫でサラリーマン。
石橋優〈8〉
あすみと太一の一人息子で小学3年生。

神奈川在住・石橋家🏠

石橋留美子〈43〉
フリーライター
石橋豊
留美子の夫でフリーカメラマン。
石橋悠宇〈8〉
留美子と豊の長男で小学3年生。
石橋巧巳〈6〉
留美子と豊の次男で小学1年生。

大阪在住・石橋家🏠

石橋加奈〈30〉
フリーター。
石橋勇〈8〉
加奈の一人息子で小学3年生。

 

キャスト

スタッフ

  • 原作:椰月美智子『明日の食卓』(角川文庫刊)
  • 監督:瀬々敬久
  • 脚本:小川智子
  • 主題歌:tokyo blue weeps「Motherland」
  • プロデューサー:大瀧亮、竹内健
  • 協力プロデューサー:小林剛
  • ラインプロデューサー:鶴岡智之
  • 監督補:菊池健雄
  • 撮影:花村也寸志
  • 照明:志村昭裕
  • 録音:髙田伸也
  • 美術:中川理仁
  • 編集:今井俊裕
  • VFXスーパーバイザー:立石勝
  • タイトルデザイン:赤松陽構造
  • 音楽:入江陽
  • 音響効果:大塚智子
  • 衣装:岩堀若菜
  • ヘアメイク:小出みさ
  • キャスティング:橋口一成
  • 制作担当:丸山昌夫
  • 宣伝プロデューサー:筒井史子
  • 配給:KADOKAWAWOWOW
  • 制作プロダクション:トラヴィス
  • 製作幹事:WOWOW
  • 製作:「明日の食卓」製作委員会(WOWOWKADOKAWAKDDI、トラヴィス

 

 

原作

明日の食卓 (角川文庫) 文庫 – 2019/2/23

息子を殺したのは、「私」ですか?

静岡在住、専業主婦の石橋あすみ。神奈川在住、フリーライターの石橋留美子。大阪在住、シングルマザーの石橋加奈。小学3年生の「石橋ユウ」を育てるそれぞれの母親たちは、慎ましくも幸せな家庭を築いていたが、些細なことをきっかけに、その生活は崩れ始める。そんなある日、「イシバシユウ」虐待死のニュースが報道され―。ユウを殺したのは、私ですか?どこにでもある家庭の光と闇を描く衝撃作。

 

👩椰月 美智子:1970年神奈川県生まれ。2001年『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞し、02年にデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞を受賞。17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞を受賞。著書に『フリン』『るり姉』『消えてなくなっても』『伶也と』『14歳の水平線』『その青の、その先の、』『見た目レシピいかがですか?』『つながりの蔵』などがある。

 

外部リンク

劇用版アニメ「名探偵コナン緋色の弾丸」

謎に包まれた一族、赤井ファミリーが終結

🌸危険な秘密をまとう”赤井一家(ファミリー)”終結の時ーーー!

 

青山剛昌の原作コミックをアニメ化した大人気シリーズをアニメ化した大人気シリーズの劇場版。名探偵コナン 緋色の弾丸』(めいたんていコナン ひいろのだんがん)は、2021年4月16日公開のアニメ映画で、劇場版『名探偵コナン』シリーズの24作目にあたる。事件のカギを握るメインキャラクターとして、現FBI捜査官で狙撃のスペシャリストである赤井秀一が登場し、謎に包まれた赤井一族が集結する。ゲスト声優は、物語の重要なカギを真空超電導リニアのスタッフで客席担当・石岡 エリー役の浜辺美波

 

世界最大のスポーツの祭典、その記念すべき東京開催を迎えようとしている日本。開会式に合わせて、日本の技術を総集結した”真空超電導リニア”が東京に新設される芝駅と新名古屋駅間に開通されることが発表された。しかし、世界の注目が集まる中、名たる大会スポンサーが集うパーティー会場で突如事件が発生する。会場が突然停電し非常灯が点いた時には園子の父・史郎の姿が消えていた。停電中に青白い火花を目撃したコナンは、鈴木会長はスタンガンで気絶させられ拉致されたと推測し、犯人が会長の身柄を連行するために食事を乗せていたカートを使用したため、元太が食べ物の匂いを辿って無事に会長を発見する。しかし会長には拉致される前後の記憶がなかった。

 

捜査にやって来た日暮たちによると、同じくWSGスポンサーである三塚製菓会社の社長の身にも同様のことが起きていたという。コナンは、15年前アメリカでも同様にWSGのスポンサーが拉致される事件が起きており、3人目の被害者は殺害され、FBIによって解決したことを知る。その裏には事件を監視する赤井秀一(声=池田秀一)の姿があった。FBIとして事件を追う赤井秀一から捜査協力を頼まれたコナンは、WSG東京のために建造された「真空超電導リニア」が発車する名古屋で次の事件が起きると推理し、3人目の標的と目されるジョン・ボイドを護衛するため園子のツテを利用してリニアの体験乗車に参加することを決める。

 

一方、MI6から密命を帯びた世良真純とメアリー・世良も、名古屋へ行く計画を立てていた。また、羽田秀吉は名古屋での仕事のついでに宮本由美をデートに誘い彼女を家族に紹介しようとしていた。コナンは、ジョンから事件の調査を頼まれた小五郎と蘭、灰原と共に名古屋を訪れ、赤井や真純と協力して犯人を探し出そうとするが、そこには用意周到な犯人の罠が待ち受けていた。

 

🔓本作のキーパーソン…赤井一族

赤井秀一(あかい しゅういち) / 冲矢昴(おきや すばる)

声 - 池田秀一(赤井) / 置鮎龍太郎(沖矢)

本作のキーパーソン❶。新一に匹敵する推理力を持つアメリカの連邦捜査局 (FBI) に所属する捜査官。凄腕の狙撃手であり、截拳道の達人でもある。かつて黒の組織への潜入捜査を行っていたが、スパイであることが露見したため、FBIへ戻った。組織に対して死を偽装し、現在は表向きは東都大学大学院工学部博士課程の大学院生を称し、「沖矢昴」という架空の人物に変装している。新一の母・工藤 有希子と阿笠博士による協力のもと、工藤邸に居候している。コナンには伝えていないが、その正体を密かに新一と知る数少ない人物の1人。昴の姿では普段コナンを「コナン君」と呼んでいるが、本作では昴の姿でも秀一の時同様「ボウヤ」と呼んでいる。

 

世良真純(せら ますみ)

声 - 日髙のり子

本作のキーパーソン❷。蘭の同級生で女子高生探偵。推理力に優れ、截拳道の使い手でもあり、その実力は空手の達人である蘭と互角。赤井秀一実妹で、彼を「秀兄」(しゅうにい)と呼んでいる。コナンは必死に誤魔化しているが、その正体を新一と確信している。メアリーと共に密かにジョンを護衛していたが、拉致されたジョンを追って辿り着いた倉庫で沖矢に変装した赤井と対峙する。

 

羽田秀吉(はねだ しゅうきち)

声 - 森川智之

本作のキーパーソン❸。六冠の称号を持つプロ将棋で宮本由美の彼氏。名前が羽柴秀吉に似ていることから、「太閤名人」の愛称で親しまれている。冴えない印象を周囲に与えるが、優れた記憶力と洞察力を持つ。赤井秀一実弟にして世良真純のもう1人の実兄であり、彼女からは「吉兄」(きちにい)と呼ばれている。高校卒業後に羽田家の養子となった。義兄の羽田 浩司は何者かに殺害されており、黒の組織のAPTX4869投与者リストに名前が載っている。名古屋に新しく完成する将棋会館の担当責任者として名古屋を訪れた際、由美を呼んで家族に紹介しようとするが、諸々の事情により失敗し、仕事中の秀一と偶然出会い協力し、犯人追跡に貢献した。

 

領域外の妹 / メアリー・世良(りょういきがいのいもうと / メアリー・せら)

声 - 田中敦子

本作のキーパーソン❹。真純と共にホテル生活を送る少女で、コナンに目撃されたため聞かれた時の対策として「(真純の)領域外の妹」と答えるように真純へ指示しているが、本名はメアリー・世良。その正体は赤井秀一、羽田秀吉、世良真純の3兄妹の母で、イギリスの秘密情報部 (MI6) に所属するエージェントだが、夫の赤井務武に会うため1人でロンドンへ行った際に務武に変装していたベルモットにAPTX4869を飲まされ幼児化している。頭脳明晰で冷静な分析力を持ち、身体能力も高い。コナンの正体を新一と確信しつつも警戒している。MI6の任務でイギリスの要人であるジョンを陰ながら護衛すべく名古屋入りするが、その途中でコナンと電話のやり取りをしていた沖矢を見かける。拉致されたジョンを追って途中まで真純と行動を共にしていたが、同じくジョンを追ってきたコナンと鉢合わせしそうになったため真純と一旦別れ、イギリス側のエージェントらしき男たちの車に乗って東京に戻った。

 

🔑物語の重要なカギを握る人…石岡 エリー

石岡 エリー(いしおか エリー)

声 - 浜辺美波

物語の重要なカギを握るオリジナルキャラクター。真空超電導リニアのスタッフで客席担当。25歳。自称「リニアのアイドル」で明るい性格の持ち主だが、サプライズ演出を事前に話してしまうなど抜けている一面もある[32]。また、ぶりっ子でオーバーリアクションな一面も見せるため、コナンたちから苦笑されることもある

 

スタッフ

音楽

主題歌

永遠の不在証明
作詞・作曲 - 椎名林檎 / 歌 - 東京事変

 

概要

2019年12月4日に『週刊少年サンデー』2020年1号の誌上で2020年4月17日公開であることが発表され、公開されたビジュアルには江戸川コナン赤井秀一羽田秀吉世良真純メアリーらが“赤”に染まった姿のほか、秀吉の恋人である警視庁交通部宮本由美も描かれた

 

第20作『純黒の悪夢』で劇場版に本格的初登場となったFBI所属の赤井が、本作で5年ぶりにメインキャラクターとして登場。真純は初登場の第18作『異次元の狙撃手』以来7年ぶりの登場で、前回同様に本作でもストーリーの中心人物の1人として活躍する。

 

秀吉とメアリーは劇場版初登場で、由美も第10作『探偵たちの鎮魂歌』で登場済みであるが、この時は台詞なしだったため、本格的には秀吉やメアリー同様に本作が初登場となる。この3人も赤井や真純と共に、本作でストーリーの中心人物として活躍する。また、鈴木園子の母である鈴木朋子と『コナン』本編中の特撮番組ヒーローである仮面ヤイバーも劇場版初登場となる。

 

真純と同じく『異次元の狙撃手』が初登場の赤井の変装した姿である沖矢昴も、同様に本作で7年ぶりに登場するが、『異次元の狙撃手』の公開時点では沖矢が赤井と同一人物であることは完全には判明しておらず、同作のラストシーンにて台詞で明かされたのみだったため[8]、沖矢が赤井の変装した姿であることが判明して以降の登場は本作が初となる。また、赤井の同僚であるFBI捜査官のジョディ・スターリングジェイムズ・ブラックアンドレ・キャメルは、赤井と同様『純黒の悪夢』以来5年ぶりに登場する。さらに、由美の親友でもある警視庁捜査一課佐藤刑事と、その恋人の高木刑事および目暮警部白鳥警部(声なし)、千葉刑事は、第22作『ゼロの執行人』以来3年ぶりの登場となり、園子の父で鈴木財閥会長の鈴木史郎も、第3作『世紀末の魔術師』以来22年ぶりに劇場版2度目の登場となる

 

脚本を担当した櫻井武晴は当初、秀一をメインに据えて脚本を書いていたが、原作の青山剛昌が秀吉と真純の出番を増やしたため、櫻井から「赤井秀一ではなく、赤井一家の話」だと指摘され、赤井一家が全員メインとなる作品になった

 

本作は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、従来のプロモーションの予定からの大きな変更を余儀なくされ、公開日も当初予定していた2020年4月17日から1年間の延期が決まった後、2021年4月16日になると発表された

 

 

 

 

外部リンク

洋画『間奏曲はパリで』

■芸術と恋の都、パリ。いつもの休日が、光り輝く世界に…

 

フランス北東部ノルマンディ地方。田舎町で畜産業を営むグザヴィエの妻ブリジット。子どもも自分の手を離れ、夫と2人で決まり切った毎日を送るだけの平穏だが退屈な日々にふと疑問を感じてしまう。そんな時、パーティでイケメンのパリジャン、スタンと意気投合し、久々にトキメキを感じたブリジット。すっかり気持ちが大きくなった彼女は、夫に嘘をつき、淡い期待を胸に、パリで2泊する女のひとり旅を決行するのだったが…。フランスの国宝級女優イザベル・ユペールを主演に、フランスの若手実力派マイク・フィトゥシ監督による、洗練された大人のドラマティック・ラブコメディが誕生。ユペールは、これまでのイメージを完全に打ち破る、明るく自由気ままヒロインを演じ、全世界の女性の共感を呼んでいる。共演はジャン=ピエール・ダルッサン。監督は、これが長編4作目のマルク・フィトゥシ。

 

 

 

ジャンル:ドラマ/コメディ

製作国:フランス

製作年:2013年

初公開日:2015年4月4日

上映時間:99分

 出演: イザベル・ユペール, ジャン=ピエール・ダルッサン, ミカエル・ニクヴィスト, ピオ・マルマイ, アナイス・ドゥムースティエ

監督: マルク・フィトゥシ

 

邦画『恋するヴァンパイア』

■人間に恋するヴァンパイアの切ないラブストーリー

 

世界一のパン職人になることを夢見る少女、キイラ。一見普通の女の子に見える彼女には、幼なじみで初恋の相手・哲にも言えない秘密があった。彼女はなんと、ヴァンパイアだったのだ。そんな中、キイラが12歳の時、両親が何者かに殺され、彼女は親戚を頼って台湾から日本へ移り住み、2人は離ればなれに。それから8年後、パン屋で働くキイラは、哲と偶然の再会を果たす。デートを重ね、哲との愛を育むキイラだったが、それはヴァンパイアにとって決して許されぬ恋だった。「100回泣くこと」「女子ーズ」の桐谷美玲が人間の青年に恋した悩める美少女ヴァンパイアを演じるファンタジー・ラブストーリー。共演はA.B.C-Z戸塚祥太。監督は自ら原作も手がけた新人、鈴木舞。

 

 

 

ジャンル:ロマンス/ファンタジー

製作国:日本

製作年:2015年

 初公開日:2015年4月17日

上映時間:102分

 出演: 桐谷美玲, 戸塚祥太, 田辺誠一, 大塚寧々, モン・ガンルー

監督: 鈴木舞